【WEB連載】酒女倶楽部の日本酒レポート 1本目「篠峰」(奈良県・千代酒造)
関西ウォーカー
「わたし、日本酒ダメなんですよ。あのアルコールくささっていうか、においがダメなんです…」。ある日、お酒の席でこんな言葉を聞きました。彼女は、ほかのお酒は飲めるけど、日本酒だけはどうも…という様子。わたしが「おいしい日本酒、いっぱいあるよ。いい日本酒は香りもすごくいいよ」と説明するのですが、「ん〜。やっぱりやめときます。頭痛くなるし」と渋い顔。なかなか日本酒を飲んでくれようとしません。
ですよね。わかります。一度日本酒でおいしくない思いをすると、もう二度と飲みたくなくなる。わたしなんぞ、再び日本酒が飲めるようになるまで、10年以上かかりましたもの。ともあれ、日本酒に苦手意識を持っている方には、くどい説明よりも珠玉の一杯。この連載では、日本酒が苦手な人にも飲んでほしい「酒女倶楽部」おすすめの1本をご紹介していきますので、ぜひお試しくださいね。そして、今回おすすめしたい1本が、これ!
「篠峰」(奈良県・千代酒造) http://www.chiyoshuzo.co.jp/shinomine/
このお酒を飲んだときの衝撃を、いまでも覚えています。香りは清純でいてフルーティー。一口飲むと、すがすがしいまでのほの甘さとコクが女性の体をふんわり包み、上品な余韻を残したまま、のどをスルスルっと通っていきます。スーパーで売っている日本酒しか飲んだことのない人は、「こんな日本酒は初めて!」とびっくりするはず。お食事との相性も抜群で、和食はもちろん、あっさりめのイタリアンとも合います。わたしはパスタと合わせたりしていますよ。
ところで、この「篠峰」をつくる千代酒造さん、なんと、全国新酒鑑評会で何度も金賞を受賞されています。とにかく、すごく精密にお酒づくりを考えていらっしゃって、蔵見学にうかがったときは、お米のチョイスや扱い方にもとっても気を遣っていらっしゃるな、と感じました。
「篠峰」は、ビギナーから日本酒ファンまでうならせる、そんな一本です。日本酒好きの人にこの1本をプレゼントすれば、間違いなく、あなたの株は上がりますよ。
甘さ度★★★☆☆ 辛さ度★★☆☆☆ 女性度★★★★☆ 男性度★★☆☆☆ 合う料理:和食、あっさりイタリアン このお酒を芸能人に例えると…清楚でいて華やかさのある「綾瀬はるか」さん!
※甘さ辛さ度、女性男性度、合う料理は、すべて高野の独断と偏見です。
【文・写真=酒女倶楽部・高野朋美】
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