【EURO2012】中盤が全て!? 華麗なパスサッカーで前人未到の偉業に挑むスペイン

東京ウォーカー(全国版)

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現地時間6月8日に開幕し、日本中のサッカーファンを寝不足にしているEURO2012。W杯よりもレベルが高いと言われる今大会において、英大手ブックメーカーが優勝候補の筆頭に挙げているのが“無敵艦隊”スペインである。

現在、FIFAランク1位で、2008年のEURO、2010年のW杯を連覇するなど、まさに我が世の春を謳歌しているスペインだが、実は前回のEURO制覇までは長い雌伏の時代があった。毎回、予選を圧倒的な強さで通過し、優勝候補に挙げられながら、本大会に入るとベスト16、ベスト8の壁を越えられずに期待外れの結果に終わっていたのだ。

だが、EURO2008でスペインはチーム作りのアプローチを変え、大きな変貌を遂げる。もともと多民族国家で地域間の争いが強かったこともあり、首都・マドリードの選手を中心に、バレンシアやアンダルシア地方の選手で構成することが多かったチームを、パスサッカーに長けたバルセロナの選手中心に切り替えたのだ。ちなみにバルセロナがあるカタルーニャ地方はバスク地方と並び、最もスペインという国が嫌いな地域で、道路標識も公用語であるスペイン語より地方の言語が先に書かれているほどの地域である。

一歩間違えばチームの内部分裂もありえたわけだが、この路線変更がスペインを真の無敵艦隊にした。中盤に小柄だが高い技術を持った選手を並べ、細かいパス交換を繰り返してゴールに迫るというスタイルでスペインは44年ぶりのヨーロッパ制覇を果たす。ここからスペインの黄金期が始まった。

今大会では、EURO2008で4ゴール、W杯2010では5ゴールで得点王に輝いたエースストライカーのビジャ、守備陣の要で精神的支柱でもある闘将・プジョルという前線と最終ラインの要となる2人を欠くことになってしまったスペイン。苦戦が予想されるものの、彼らの生命線である中盤は2年前のW杯よりさらに充実している。

緒戦となるイタリア戦も本来のフォワードを1人も起用しない0トップで、美しいフットボールを魅せつけた。サッカー界の常識を覆すチーム構成で、前人未到のメジャータイトル3連覇を果たせるか。彼らの挑戦に注目していただきたい。【東京ウォーカー】

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