「訪れて良かった」が9割も!旅行者が“観光地”としての福島県を高く評価
東京ウォーカー(全国版)
東日本大震災後、東北方面への旅やイベントを積極的に実施してきた旅行会社「クラブツーリズム」が、震災後に同社のツアーで福島県へ訪れた旅行者のうち661人を対象に、福島県旅行に関する意識調査を実施した。
自然や歴史、温泉、グルメなどの“観光資源”に恵まれているにも関わらず、震災後は風評被害の影響で観光客が激減している福島県。ことし2月に同社が実施した東北旅行者に対する意識調査に続き、“旅行先”としての福島県に対する意識を捉えるため「訪れた理由」「旅行するにあたり不安だったこと」「実際に訪れた感想」などについて調査を行った。
まず、福島県を訪れた目的、理由について尋ねたところ、東北6県への旅行者を対象とした意識調査の結果と同様に、「復興支援の思いから」(60.4%)が一番の目的・理由に挙げられており、次いで「観光スポットの訪問やお祭りなどのイベント」(51.4%)、「温泉」(40.8%)という結果になった。
「復興支援の思いから」と答えた旅行者が、東北6県の中から“福島県”を選んだ理由では、「風評被害が最も大きいと聞いたから」と「過去に訪れたことがあり、良かったから」が共に高い割合を占めるなど、同県を応援する気持ちと旅先としての魅力が訪問を後押しするきっかけになったようだ。
一方で、福島県を訪れる際に“不安”に感じたことについて「原子力発電所の影響による放射能問題」が81.2%と際立って高いことから、目に見えない放射能に対する不安が旅行のハードルとなっていることが浮き彫りに。不安はありつつも、復興支援のために訪問を決めた背景がうかがえる。
だが、不安を感じたと答えた人々の半数以上は、実際に現地を訪れて「不安は解消された」「やや解消された」と回答しており、「自然体で接客している姿をみて、原発で被災したのがウソのようでした」「以前訪れた時と何ら変わりなく安心しました」など、福島県に住む人々の普段の生活や復興に取り組む姿が不安を解消したとの声が目立った。
さらに、「福島県を訪れて良かったと思うか」の質問には、「そう思う」(79.4%)と「ややそう思う」(11.6%)を合わせると、訪れて良かったと思っている人が全体の9割にも上り、「再び訪れたいか」の問いでも、再訪を希望する人が92.1%となった。この質問については、旅行前に不安があった人も同様に割合が高い結果となっており、地元の人々との触れ合いや、豊富な観光資源が高い満足度につながったようだ。
同社では福島県へのツアーや多彩なイベント企画を通して、今後も長期的な復興支援を行っていくとのこと。東日本大震災により甚大な被害を受け、放射能問題で今もなお深刻な状況下におかれている福島県が、以前のように多くの観光客でにぎわう日はそう遠くないのかもしれない。【東京ウォーカー】
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