世界初!宇宙へ旅立つ星出彰彦さんが宇宙滞在中にアニメ「宇宙兄弟」のアフレコに挑戦
東京ウォーカー(全国版)
現在放送中のアニメ「宇宙兄弟」(読売テレビ・日本テレビ系)でJAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士である星出彰彦(ほしで・あきひこ)さんが本人役としてゲスト出演、さらには、世界で初めて宇宙からアフレコに挑戦することが分かった。「宇宙兄弟」に本人役で登場する宇宙飛行士は野口聡一さんに続いて2人目で、星出さんが登場する回は11月上旬に放送される。
「宇宙兄弟」は小山宙哉原作のコミック。モジャモジャ頭の天然パーマが特徴の主人公・南波六太(なんば・むった)と、その弟・南波日々人(なんば・ひびと)が「2人で宇宙飛行士になろう」という子どものころの約束を胸に、宇宙飛行士になることを目指す物語。今年4月にアニメ化と同時に5月には小栗旬、岡田将生の共演で映画も公開された人気作品。コミックは現在まで18巻まで発売されている。
今回本人役&声優としての出演が決まった星出さんは、7月15日(日)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からISS(国際宇宙ステーション)に向けて打ち上げられる宇宙船・ソユーズに乗船予定。その後、ISSに4カ月間滞在し、無重力と骨量減少の関連を調べるメダカの飼育実験のほか、小型衛星5基の放出実験などの任務に携わり、アフレコはこの期間中に行われる。JAXAでは毎回ISSに出発する宇宙飛行士とのやりたいことを公募するが、今回、アニメ制作スタッフが星出さんの宇宙でのアフレコを応募、見事に採用された。
気になる星出さんの出演シーンは、南波日々人の回想の場面。子供のころ、日々人と兄の六太は筑波宇宙センターから宇宙にいる星出さんと通信する交信イベントに参加して質問していたという設定だ。その時、「将来、絶対に宇宙に行く」と誓った日々人が宇宙に飛び立つ直前に星出さんのことを思い出すという重要なシーンとなっている。
星出さんは実際に宇宙飛行士の試験を2回受けており、1度目は応募資格を満たさなかったために断念、実質3回目の挑戦で合格した。このシーンは諦めずに頑張れば夢は叶うという子供たちに向けた熱いメッセージが込められており、原作にはないアニメオリジナル。
アフレコは9月中旬を予定しており、台本のデータはJAXA筑波宇宙センターからISSに送信。当日はアニメのスタッフが筑波宇宙センターを訪れ、通常の収録と同じように監督が管制室から宇宙にいる星出さんに指示を出してアフレコを行う。
人生初のアフレコに挑むことが決まった星出さんは「演じるなんてできないから演じなくて済むようにして下さい」と心配していたが、制作陣もその思いに応え、映像に台詞を割り当てる事から「アテレコ」ではなく、先に星出さんの台詞を録音し、後から声に合わせてアニメ画を描く「プレスコ」と呼ばれるプレスコアリング方法を採用する。そのため、キャラクターの動きを気にせずにせりふを言えるので、より自然体のまま演技ができることになる。
宇宙アフレコについて、読売テレビの永井幸治プロデューサーは「宇宙ステーションの中の音をそのまま使えるなんてなかなかないこと。周りの機械の騒音も含めて、向こうで星出さんがしゃべってくれる音をそのまま録れれば良いと思っています。星出さんには台本の内容を見てもらい、それをもとに自分の言葉でしゃべってもらう予定です」とコメント。星出さんのストレートな言葉や細かいノイズにも注目すると、より楽しめそうだ。
さらに、この宇宙からのアフレコ企画は、視聴者も参加できるチャンスがあるという。日々人と六太が質問する前にほかの子供たちも星出さんに質問するシーンがあり、この質問を一般の人から募集する。選ばれた質問は劇中の台詞として採用され、実際に星出さんが質問に答えてくれるのだ。
「宇宙」は子供たちにとっても未知の世界であり、また、夢が広がる世界でもある。今回、新しいことへのチャレンジ心を忘れず、また、夢の宇宙に近づく機会を子供たちに与えた「宇宙兄弟」のスタッフたち。「宇宙兄弟」が愛される理由は、こういうところにもあるのだろう。【東京ウォーカー】
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