都市部より気温が15度低い!? 日本一標高が高い“超クール鍾乳洞”に潜入!
東海ウォーカー
うだるような暑さの中、肌寒いほどに涼しい場所があるって知ってた? 岐阜県高山市にある「飛騨大鍾乳洞」は、通年10~15℃に保たれており、夏は冷房のように涼しい鍾乳洞だ。でも、鍾乳洞って危ない場所じゃないの…?と不安な方のために、編集部が潜入した!
「飛騨大鍾乳洞」は、標高900m、秘境・五色ヶ原の森の入口に口を開ける、日本一高所にある鍾乳洞。標高900mというと、ただでさえ涼しい場所なのに、さらに涼しい地底世界が広がるのが鍾乳洞の中だ。洞内でも特に入口付近は、夏でも10~12℃と、肌寒いくらい。天上から水滴が落ちてくるので、デジタル機器の取り扱いには注意が必要だ。
準備ができたら、まずは「飛騨大鍾乳洞 大橋コレクション」に行こう。太古より長い年月をかけて自然が造り上げた芸術が、計約800mにもなる3連の鍾乳洞内に点在している。古代美術などを展示した大橋コレクション館を見学してから、いざ鍾乳洞へ!
第1洞内「竜宮の夜景」は、大自然の造形と人工の光が生み出す幻想的な空間。洞窟内で最も天上が高い場所で、純白の鍾乳石が赤や青の光に照らし出される。「竜宮の夜景」前後などで見られる、補足曲がりくねった鍾乳石を「ヘリクタイト」と呼ぶ。湿度が高く閉鎖的な場所で育つもので、日本の観光鍾乳洞の中では最多となる。
第2洞内には「幸福の滝」と呼ばれる滝がある。階段を上った先に流れ落ちる、落差約15mの地底滝。第2洞は東洋一の大きさを誇る石筍(天井から落下する水滴が原因で成長して筍状になったもの)や王冠と呼ばれる鍾乳石など、スケールの大きな自然造形物が多いのが特徴だ。第3洞内の「月の世界」は、洞穴シールドと呼ばれる大きな空間や洞穴サンゴで成り立つ月の世界、異様な色彩の宇宙の滝など、地底なのに宇宙を連想させる不思議な光景が展開する。
洞内のいたるところに看板があるため、今どこにいるのか、これはなんという名前がついた鍾乳石なのかが分かりやすく、見ていてとても勉強になる。あまりの暑さに辟易したら、鍾乳洞で涼みながら数億年の歳月に思いを馳せてみては?【詳細は7月31日発売の東海ウォーカーに掲載】
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