【その1:ロングレポ!】7/28・29の2日間で10万人が熱狂! GLAYの大阪・長居スタジアムライブを完全レポ!
関西ウォーカー
GLAYが大阪の長居スタジアムで、7月28日、29日の2日間に渡って「GLAY STADIUM LIVE 2012 THE SUITE ROOM in OSAKA NAGAI STADIUM supported by Glico」を開催。「HOTEL GLAY」というコンセプトでのライブは09年の神奈川・日産スタジアム以来とあって、会場には2日間で計10万人の観客が訪れた。
「Super Welcome Party」と謳われた初日、まずは長居を本拠地にするセレッソ大阪の応援歌が鳴り響く。そして、「HOTEL GLAY」の支配人ことリーダーのTAKUROが7名の執事を従えて、北側スタンド席から突如登場。左手を胸に当て、アリーナに向けて一礼する姿から、このライブへの真摯な想い、そして観客への敬意が感じられた。アリーナに用意された移動式演説台に立ち、日本語だけでなくアジア各国の言葉も交えてユニークな挨拶を。「全国、いや全世界へ届けたいと思います。東北にたくさんの愛を送りましょう。『HOTEL GLAY』、OPENです!」と声高らかに宣言をした。「HOTEL GLAY」の社歌が場内に響き渡り、いよいよ始まるという高揚感に包まれる。
3年前同様、ステージ中央には新しくデザインされたホテルの豪華なセットがそびえ立つ。両サイドにあるビジョンからは、映像作家の中野裕之が監督をしたメンバー出演のまるで短編映画のような「HOTEL GLAY」にまつわるショートストーリーが流される。そして、ホテルのセット最上階から花火が打ち上がり、メンバーが登場。TERUの「夢を見るのが難しい時代だからこそ、夢を見るのが楽しくて仕方ない!」という言葉と共に1曲目「BEAUTIFUL DREAMER」でスタートを切った。ビジョンには場内の映像だけではなく、曲名、発表年、そして歌詞までもがクレジットされる。全国71の劇場、そして海外で鑑賞する人々への配慮も感じられた。何よりも、“大きな声でみんな一緒に歌を歌いたい”という彼らの気持ちが伝わる。
「どこででも近くに見えるGLAY」を意識した演出として、「SOUL LOVE」では二手に別れ、花道を移動しながら、最後方にあるサブステージへ4人が移動。心からのおもてなしに、全ての観客が大喜びする。「STAY TUNED」では、GLAYと親交の深いFM802のDJである落合健太郎が流暢な喋りで曲紹介を。その流れで、関西への愛を込めた新曲として「Route 5 Bayshore Line」(新曲)が披露された。阪神高速5号湾岸線、FM802、USJ、神戸など関西の地名が散りばめられた恋の歌に大いに盛り上がる。曲に合わせ、映像で98年の西宮スタジアムや04年のUSJ、各年の大阪城ホール、昨年の大阪城野外音楽堂でのライブなど懐かしの映像も流された。本誌別冊である「GLAY WALKER」での心斎橋アメリカ村付近での写真も紹介されるなど、改めて彼らの関西への愛を感じられるシーンであった。
以前からの告知通り、メンバーそれぞれが選曲するメドレーも披露。HOTELセットの真ん中円柱部分が開き、中から巨大な風船が何個も何個も会場に飛ばされる。その巨大な風船が割れると、中からはたくさんの小さな風船やバルーンが出てくるニクい演出も。メンバー全員のメッセージが記された金色のテープなど、このような演出は本当に温かみを感じた。HISASHIはメドレーの後、ソロコーナーも。「20th Century Boy」、「Beat It」、「WALK THIS WAY」など花道を歩みながら演奏。「BAD FEELING」では布袋寅泰仕様のギター、そして「ROCKET DIVE」では故HIDE仕様のギターを手にすると、場内は一気に沸く。サブステージへ移動して「ROCKET DIVE」を熱唱、間奏でスタイリストが登場してHISASHIの髪をピンクのスプレーで染め上げていく。大舞台でのHIDEへ捧げる演奏には、会場にいる誰もがぐっときたであろう。
DJ MASSのサポートも、このライブの重要なアクセントとなった。彼がターンテーブルから繰り出すビートの中、サブステージにメンバーも登場し、振り付けが楽しい「VIVA VIVA VIVA」からTERU選曲のメドレーへ。TAKUROのMCでは、「3年前(の演出によるラストシーン)に破壊されたHOTELも、今回また建てられました。人間は何度でもやり直せるというのを、地でいきたいなと!」とメッセージが。「寂しくなったら、GLAYの音楽に寄り添って暴れるんだ!」という強い気持ち、強い愛も伝わってくる。「生きてく強さ」ではTERUとTAKUROが、それぞれクレーンに乗り、スタンド席後方の観客に近づいていくという、うれしすぎるサービスも。
本ステージへ戻ってからは「ビリビリクラッシュメン」でよりヒートアップし、JIROの選曲メドレーへ。「AMERICAN INNOVATION」では5万人が一斉にタオルを回すなど、最後の最後まで明るく楽しいムードが続く。ラストナンバーは、「ACID HEAD」。TERUは上半身裸で花道を駆け抜けるなど、全身全霊で、このライブに立ち向かってる事が感じられる。花火、そして炎がHOTELのセット最上階から打ち上げられ、本編は幕を下ろした。
アンコールでアコギを持って登場したTERUは、「さっきは走るのに夢中になって、ラストソングというのを忘れてました!」と笑う。そして「世界中をつなげる曲」と紹介されて、「I’m in Love」へ。すっかり暗くなった会場に、大合唱が響き渡る。最後のひとりとなったTAKUROのメドレーでは「Winter, again」、「口唇」、「誘惑」、「サバイバル」、「HOWEVER」とヒットチューンを連発。最後は、このライブのテーマソングとして作られた「Bible」。FM802で募った合唱隊40名もステージに登場し大合唱に。最後は大きな大きな花火が打ち上げられ、初日は終了した。
(その2に続く)→http://news.walkerplus.com/2012/0820/4/
【取材・文=鈴木淳史】
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