【WEB連載】酒女倶楽部の日本酒レポート 7本目「千穂まいり」(宮崎県・民宿まろうど)
関西ウォーカー
今回、初めて、酒女倶楽部メンバーのつくっているお酒をご紹介します。「千穂まいり」(宮崎県・民宿まろうど)。http://chihomairi.com/ どぶろくです。これを見て「あれ?このお酒、民宿が作ってるの?」と思った方、きっといるでしょう。はい。民宿発の日本酒です。民宿が作ったお酒、ちゃんとおいしいの〜?大丈夫なの〜?という声が聞こえてきそうですが、無問題。千穂まいり、ちゃ〜んとおいしいお酒ですよ。
このお酒を造っているのは、なんと、20代の女性です。Facebook(http://www.facebook.com/terotemom)をやっていらっしゃるので、せっかくだから、お酒のことを聞かせて〜というと、わざわざ電話をくれて、丁寧に話してくれました。「お酒づくりはいつからやっているんですか?」「昨年からなんです」「え〜?!最近なんだ」「そうなんです。地元の農村と消費者を結ぶという父の思いに引っ張られて(笑)。それに、私のいる高千穂では、神様にささげるお神酒としてどぶろくを作ってきた文化があります。高千穂にどぶろくは欠かせないんですよ」。なるほど〜!高千穂といえば、神話のふるさとでもあります。考えてみれば、日本酒がめちゃめちゃ似合う地域ですよね。
実は、千穂まいりを作る前は、まったくお酒づくりに携わったことがなかったそうです。だから、全国のどぶろくを飲み歩き、これだ!と思ったものを参考に、千穂まいりを醸していらっしゃるそうです。使うお米は、民家がほとんどない高地で作っているとか。つまり、生活排水の流れ込まない、きれいな土地ということです。いまのところ、彼女を入れてたった二人で手づくりしているそうですよ。熱烈応援!
ところで、なぜこの残暑の時期に、どぶろくなどという濃いお酒をご紹介したか。それは、どぶろくのようなこってりした甘いお酒こそ、夏の疲れた体に効くと思うからなんです。ヨーグルトみたいにトロンとしていて、バテバテの体を内側からいやしてくれます。ビールをカパカパ飲むより、どぶろくをじっくりやんわり飲む夜があっても、いいのではないかしら。
「どぶろく飲んでます」なんていうと「通だね〜」と言われますが、わたしは、女性やビギナーのみなさんにこそ、飲んでもらいたいな、と思っています。
どぶろくよ、今夜も、ありがとう。
甘さ度★★★★★ 辛さ度☆☆☆☆☆ 女性度★★★★★ 男性度☆☆☆☆☆
◆合う料理:煮物、こってり系フルーツ、意外と塩やきそば
◆このお酒を芸能人に例えると…濃厚なんだけど、さらりとしている。そしてナチュラルでかわいらしい、ということで「宮崎あおい」さん!
※甘さ辛さ度、女性男性度、合う料理は、すべて高野の独断と偏見です。
【文・写真=酒女倶楽部・高野朋美】
この記事の画像一覧(全3枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介