独自のアメリカン愛好文化が開花!?名古屋で“グルメバーガー”がブーム!!

2013年2月4日 15:18更新

東海ウォーカー

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東京ですっかり定着した感のある“グルメバーガー”が、名古屋での人気が高まっている。新店も続々と誕生しているが、ファストフードのハンバーガーとはひと味違う“本格バーガー”が東海エリアに登場した時期やきっかけ、そして東海エリアならではのブレイクの要素など、プロのハンバーガー探求家として活躍する松原好秀氏に解説してもらった。

「東海エリアのハンバーガーを語るのに“アメリカンダイナー”の存在は外せません。1990年代に隆盛を誇った店、栄の『UPTOWN DINER』と植田の『GEORGIE’S DINER』では、アメリカンなハンバーガーが人気を集めました」という松原さん。現在のブームの先駆けとなるのは、2店のアメリカンダイナーだったという。

当時はヴィンテージや古着など、いわゆる“アメカジ”ファッションが全国的に盛んだった頃。東海エリアでは特にその傾向が強かったようだ。「名古屋っ子の持つオシャレで派手好みな志向と合致したのかもしれません。そんな流れの中で、ハンバーガーを含むアメリカンな文化に親しむ心が育ちました。特に『UPTOWN DINER』は、当時ニューヨークに実在したダイナーをほぼそっくりモデルにした街中の『シティダイナー』として、アメカジ世代の若者たちに絶大な影響を与えたようです」(松原さん)。

東京では2004~2006年ごろにグルメバーガーブームの兆しが現れた。そのころ、東京の名店で修業し、東京的なグルメバーガーを名古屋に持ち込んだ『LAYER’S』がオープンした。「東京的なグルメバーガーとは、“料理として手をかけた、食事になるハンバーガー”のことで、その創意工夫に日本人らしい手先の器用さや勤勉さが発揮されます。素材の質を高め、赤、緑、黄色などカラフルな食材を美しく積み重ねた、華やかで繊細なハンバーガーとも言えるでしょう。グルメバーガーは『ダイナー』ではなく、『ハンバーガーショップ』というスペシャルティな業態に絞り込んで、ハンバーガー一本で勝負した店は『LAYER’S』が最初だったのではないかと思います」(松原さん)

東京的なグルメバーガーの風が吹きこんだことによって、名古屋の昔からのアメリカンダイナーにも変化が生まれた。

「名古屋的アメリカンダイナーの味・スタイルを引き継いで、塩・コショウを効かせたのがダイナー伝統の味です。その上に、バンズやソースなど全体のバランスを考えて組み立てる最新の技術・工夫を積み重ねてスケールアップする店が出てきました。その上に、独自の研究を重ねたビジュアルと、より洗練された味を目指すトータルなスタイルで、“東京的グルメバーガー”を追及する店が相次いで登場してきたんです」と松原さんは分析する。

「この流れに乗って、アメリカ帰りのオーナーが手がける店などが加わり、名古屋的なアメリカン愛好文化が培われてきました。その下地に、東京からもたらされた最新のグルメバーガーが融合することで、現在、新たな『名古屋のハンバーガー』のスタイルが生まれています」(松原さん)

名古屋にあふれる多彩なグルメバーガー。ハワイアンスタイルやテキサススタイル、メキシカンなど、その個性を楽しみ尽くす、“名古屋流グルメバーガー”を是非味わってほしい。【東海ウォーカー】

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