黒猫チェルシーが10/17(水)に2ndアルバム「HARENTIC ZOO」をリリース!

関西ウォーカー

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これまで以上にバラエティー豊かでポップな作品に仕上がった黒猫チェルシーの2ndフルアルバム『HARENTIC ZOO』。そこには彼らの新たな挑戦とリアルな思いが詰め込まれ、さらなる魅力がいっぱい。ボーカルの渡辺とギターの澤に話を聞いた。

_まずは、どのような気持ちで制作に向かったんですか?

澤「去年の1stフルアルバムを作り終わってから曲を作り始めていたんですね。その間にシングル『アナグラ』とミニアルバム『猫Pack2』を出したんですが、『猫Pack2』を作ったときに『東京』という曲があって、それは僕らの中では今までにあまりないミディアムテンポのメロディアスで歌が立ってる曲で。そこでなんかこう、今までは見えなかった自分らの表現の幅っていうか、可能性を感じて、もっといろんな種類の曲を自分らの音で消化出来るっていう自信につながったんです。このアルバムに関しては今まで以上に曲と向き合えたというか、1曲1曲と向き合う時間が長かった感じですね」

渡辺「今回は完成したのを聴いて、びっくりするほど聴きやすいなと思ったんですよね。聴きやすいっていうのはシンプルでストレートなものが出来たというか…難しい話は抜きでみたいな。それは曲とじっくり向き合えたから、やればやるほどそうなっていったのかなって。もっとカッコ良くするにはどうしたら良いかって突き詰めていったら最終的にシンプルなものになって。 すごく吹っ切れたアルバムです」

_「東京」がこのアルバムの発端になっているとのことですが、渡辺さんの作詞作曲というこの曲が生まれた背景は?

渡辺「この曲は『アナグラ』をレコーディングし終わった次の日に作ったんですけど、自分の気持ちを人に伝えるというシンプルなことをやる必要があるっていうか、そういうものをやるべきだと思って、『 じゃあ俺は今、人に何を伝えたいん?』って考えたときにポンと出来たんですよ。でも『東京』が良かったのはちゃんとバンドの音になったところですね。それは達成したところやなと思ってます」

_伝えたいという気持ちが強くなったのは精神的なところ?

渡辺「何を残していくかっていうか…でも、きっかけっていうのはなくて、ずっと持っていた気持ちがでかくなっていったという感じなんです。今回のアルバムの曲は全部『東京』でやれた以上のことをやるつもりで挑んだんですけど、感覚としては、まず黒猫チェルシーがあって、その中に自分がいて、俺の歌を残していくっていう。だから、自分にウソをついたものは世に出せないという考えでしたね。本当の自分を残していきたいという気持ちが強くて。それこそ明日死ぬとしたら、中途半端な、作りモノのようなものを描くよりも自分の内面から出てきたものを残したいと思ったんです。

_言葉がすごくリアルですものね。

渡辺「でも、『俺はこう思う』とか『俺はこうしたい』みたいな歌にはしたくなくて。そういうふうに歌っても聴く人にとってはどうでもええやろうなと思うし(笑)。なんか、せっかく楽しい音楽だから、そこにファンタジー性というか、自分に似た主人公を作って、その中で客観視しながら自分の気持ちを残せたらなっていう気持ちなんですけど。

_あと今回は4人全員が作曲に挑んだということですが。

澤「これまでもみんなでデモを持ち寄ったりはしてたんですよ。ただ今回は作り方で今までやったことのないことをたくさんしてて。例えば、ペアに分かれて作ったり、みんなで輪になって作ったり。あと、「ノーマン・ノークライ」っていう曲はリズムと歌が最初に出来て、そのあとで僕がリフとコードを付けるという作り方をしたので全体的に面白い曲になってると思いますね。そういう意味では新鮮だったし、今まで以上に音楽的な発見がありました」

渡辺「本当にいろんな作り方をして、ある種模索と冒険やったと思うんですけど、今回は枠を作らないというか、やれるならどんどんやろうっていう意識でやってて。そこに乗せる歌も自然とそうなっていきましたね。ちょっと勇気も必要でしたけど(笑)。

_話を聞いていると自由な発想で曲が生まれた印象なので、結果的にこういうアルバムになったという感じですか?

澤「どっちかというとそうですね」

_では、アルバムタイトルはあとから付けた?

渡辺「そうですね。アルバム全曲が揃ったときに、カラフルなイメージと、ざわざわガチャガチャした感じがいいっていうのがみんな共通してあって。言葉の意味というよりは、意味があるのかないのかわからない感じが良いよなっていうのも全員一致で。で、タイトルを出し合ったときに、澤が出した『HARENTIC ZOO』がダントツで良かったんですよね」

_“ZOO”っていうのがアルバムに合っていて良いですね。

澤「そうですよね。アルバムジャケットにカラフルなイメージがあって。実際にピンクの像がいるんですけど(笑)。あと人間がいる街も動物に見えたりとか。そういう意味合いもありますし。渋谷とかに行ってもライオンみたいな頭をしたヤツがいて……人のこと言えないですけど(笑)。あとはギャグみたいなヤツがナンパしてたりして動物的やなと思いますし」

渡辺「この世はハレンチック・ズー!!!(笑)」

_なるほど。今の世の中を象徴してる言葉でもあると。

渡辺「そう。ハレンチック・ズーです」

澤「それとカラフルなイメージです」

_バッチリですね。

【取材・文=村田圭子】

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