WEB連載【GEAR'S VOICE Vol.15 PART1】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」メイク担当のKOMAKIインタビュー@『スマート珈琲店』
関西ウォーカー
金木犀の香りただよう郷愁の秋、京都の街で絶賛公演中のノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」の連載コラム第15回目(毎週木曜日更新)。
今回も制作スタッフの大名(だいみょう)が、「ギア」メイク担当のKOMAKIさんにインタビュー。
「こんにちは、大名です。秋の夜長が心地よい今日このごろ、みなさまはいかがお過ごしでしょうか? 今回は「ギア-GEAR-」の出演者を魅力的に変身させてくれているメイク担当のKOMAKIさんに、劇場付近の『スマート珈琲店』さんにてお話を伺いました」
大名:KOMAKIさんは京都はあまりお詳しくないとのことで、わたくしのチョイスで本日は『スマート珈琲店』さんにお邪魔しています。
KOMAKI:私、すごく方向音痴なんです。京都に来る時も「ギア」の劇場と、駅の間を行き来するのが精一杯なんです。
大名:ちゃきちゃきとお仕事される印象だったので、それは意外ですね。では気をとりなおして、インタビューさせて頂きます、メイクのお仕事を始められたのはなにか切っ掛けがあったんでしょうか?
KOMAKI:小さいころ、母に連れられて美容室へ行ったとき、母の髪を切ったり、セットしたりする美容師さんの姿にすごく引きつけられる魅力を感じました。それ以来、美容師さんの見よう見まねで、お人形さんの髪の毛を結って美容室へ見てもらいに行ったりして、あこがれの存在であると同時に、美容師になることが目標になりました。
大名:なるほど、最初は美容師を目指されていたのですね。メイクさんへの転進は?
KOMAKI:中学校のときにバスケットボール部に所属していて、部活動で腰をいためてしまいました。美容師を目指すためには、お客様にシャンプーをすることが必要不可欠ですが、腰を痛めたせいでそのシャンプーをする体勢を長時間できなくなってしまったんです。そのあと高校に入って演劇で役者をやっていたんですが、やっぱりそのころも髪の毛を触るのが好きで、共演者の出演するときのへアセットなどをしていました。同時にそのころ出演した、神戸市主催の演劇祭にプロのメイクさんがやって来て、私たちにメイクをしてくれました。そのときに一度あきらめた美容師への路を、今度は舞台メイクとして再び目指してみようと思ったんです。高校を卒業して専門学校に入り、基礎を勉強した後に、私もプロのメイクとして働くことになりました。
大名:なるほど。子供のころの将来の夢を追いかけてこられて、いまのKOMAKIさんが在るって感じですね。ちなみに僕はメイクと言うものにあまり接したことが無いのですが、特にどういった部分にお仕事の魅力を感じますか?
KOMAKI:舞台を見るとき、お客様の目に一番最初に入るのは役者さんの見た目です。その物語の世界にお客様を引き込むための役者さんの印象を私たちは作っています。作家さんが作品と役柄を作り、役者さんと衣装・メイクが役柄(キャラクター)にリアリティを与える。お芝居の最中に、役者さんの演技に深みが出たときに自分の仕事のやりがいを感じます。そして難しいのは、手の凝ったスタイルをいかに短時間で仕上げるかどうかです。特にギアのような公演では、日々のメイクを役者さんがしないといけないので、難しい技術を取り入れることはできません。その創意工夫にやりがいを感じます。その役者さんに似合ったメイクをすることはもちろんですが、私の場合、判断基準はパッと見たときに、役者さんがキャラとして成立してるか、「かわいい(かっこいい)」や「気持ち悪い(いい意味で・笑)」かどうかで善し悪しを決めます。自分も楽しんでやったメイクであれば、お客さんも楽しんで頂けるはずだと思うんです。
【GEAR'S VOICE Vol.15 PART2】へ続く。
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