サバサバ系女優・森カンナが「東京全力少女」で甘えん坊キャラに

香川から上京した空回り気味のKYガール・麗が、15年ぶりに再会した父親と巻き起こす破天荒な日々を描いたコメディードラマ「東京全力少女」。3クール連続のドラマ主演となった主演の武井咲が、底抜けに明るく、ちょっとマヌケという、これまでとは違う役柄を演じていることでも話題の作品だ。実はこの作品、そんなギャップのある役柄で注目したいのが、マニッシュな雰囲気で人気の女優・森カンナ。彼女、同作ではスナックのママを演じており、これまでにない甘え上手な一面を披露しているのだ。

森が演じるのは、渡部篤郎演じる麗の父親・卓也行きつけのクラブ“シャコンヌ”のママ、久保はるか。現実的な性格で冷ややかだが卓也へは甘え上手。卓也を“食い物”にするガールフレンドの一人だ。「最初、ママ役と聞いてびっくりしましたね。もうねえ、大丈夫かしらって(笑)。ママに見えるのかなって。でも、撮影に入ってからは、ちゃんとピシッとするように心がけています。手元がきれいじゃないといけないので、普段はしないネイルをサロンでしてもらって。普段はぼろぼろなんですけどね。地爪が好きだし、爪を伸ばすのも嫌いなので。…本当は面倒くさいんですけど(笑)」。

着物を着て、おしとやかに…なんてこれまでの森を知っているファンからはちょっと意外な役柄。さらに、卓也に甘える姿は、森自身も「恥ずかしい」というぐらいこれまでとは違う一面が楽しめる。「渡部さんに『あーあ、おなか、へっ、ちゃ、った』って、高い声で甘えたりするんです。『シャンパン、頼んでいーい？』とか。すごく高い声を出して、自分でも引きつるぐらい必死でやっています(笑)。もう少ししたら、こういう自分にも慣れると思うんですけど。監督やプロデューサーには“普段からこうやって甘えているんでしょ?”なんて言われますけど、私、普段男の人に甘えたりしないんですよ！」

サバサバ、マニッシュといったパブリックイメージからは、確かに森が男性にニャンニャン甘える姿は想像しにくい。でも、実際のところはどうなのだろう。心を許した人には甘えることもあるのでは？「うーん、どうだろう。心許した人ねえ。だって、今月の女性誌の表紙に“甘え上手になる方法”って見出しを見つけて、ちょっと買おうかなって思ったくらいですよ(笑)。それぐらい、甘え方が分からないんですよ」

現実ではサバサバ系の森だが、役の上では甘え上手に卓也を狙う。ちなみに、女にはめっぽうだらしないダメ男の卓也のような男性はありか、なしか聞くと、きっぱりと森らしい答えが返ってきた。「三股？　ありえないですね。浮気って時点でこの人ないなって思います。浮気と分かったら三秒ぐらいでピシって（シャットアウトのジェスチャー）。さよならって感じ。未練なんてぜーんぜん。一瞬でなくなりますよ。でも、男だったらやってみたいかも…。イケメンに生まれ変わって、いろんなきれいな女性たちをたぶらかしたい(笑)」

10/31(水)放送の第4話は久保はるかにスポットが当たる回。なぜホステスを始めたのか、どんなふうに卓也と出会ったのか。お金目当て卓也に近付いていると思われていたはるかのバックボーンが明かされていく。「はるかが後ろに何を抱えているのか、なぜクラブでママをやっているのかが見えてきます。そして、卓也への本当の気持ちも見えてきます。今後、麗と卓也がどうなっていくのか、卓也はどうなっていくのか、3人の女性との関係はどうなっていくのか、いろんなドラマが起こります。コメディーなので、深く言うよりは楽しんで観ていただけたらうれしいですね」