観客数の増加に貢献!NZの“怪物ラガーマン”ソニー ビル・ウィリアムズ”の魅力
東京ウォーカー(全国版)
12月1日(土)に後半戦が始まるラグビー・トップリーグの観客動員が好調だ。第8節までの観客数は20万人を突破。2008-2009シーズン以来4年ぶりとなるこの“盛り上がり”に大きく貢献しているのが、一人の“怪物プレーヤー”の存在。その名はソニー ビル・ウィリアムズ(愛称SBW)。前回のラグビーW杯で優勝した“ラグビー王国”ニュージーランドから来日した世界的なスター選手だ。
彼が所属するのは強豪、パナソニック ワイルドナイツ。同チームの観客数は、第8節までで昨シーズンから1.5倍以上増えている。前半戦、集客力のある秩父宮ラグビー場での開催が多かったため、単純な比較は難しいものの、彼の存在が集客に貢献しているのは間違いない。
この“怪物プレーヤー”の最大の魅力は、驚異的な身体能力。193cm・108kgの体でスピードも抜群。彼のプレーの代名詞にもなっている、タックルを受けて倒れながら味方にボールをつなぐ“オフロードパス”は、まさに“お金を払って見る価値のある”世界最高峰のプレーだ。年齢もまさに今が最高に脂の乗った27歳。サッカーで例えれば、レアルマドリッドのC・ロナウドがJリーグでプレーしているイメージだろう。
その奔放なプレースタイルと、丸太のような腕を覆うタトゥから、“コワモテ”の印象があるソニー ビル・ウィリアムズだが、試合後にファンとの記念撮影やサインに気軽に応じる姿は実にキュートだ。
「日本のファンはとてもラグビーが好きだね。パナソニックのファンのためにプレーする喜びに加え、日本のすべてのラグビーファンのためにプレーしたい」と語る姿は好青年そのものだ。
こういった考え方には、彼の“ルーツ”が関係しているようだ。
「日本の文化は、僕のルーツである南太平洋のポリネシアンの文化に似ている。謙虚で、人々が尊敬しあっている、という点だ。“感謝を伝える”のは僕にとって大切なこと。サインを求める人の数は多いし、試合で疲れた時は大変だけど、できるだけみんなと交流しようと頑張っている」
これまでも、チームに馴染めず、魅力の半分も出さないまま日本を後にしたビッグネームは数多いが、プレーを見れば彼が順調にチームにフィットしてきているのがわかる。
「(パナソニックの選手とは)フィールドの外での友情が深まってきているので、それがフィールドでも出てきていると思うよ。僕はお酒を飲まないので、ディナーを共にしているんだ」
なかでも、足繁く通うのが、チームの本拠地である群馬県太田市にある「いばら」という海鮮が自慢の小料理屋だ。
「“いばら”レストランには仲間とよく行くね。“ソニー ビル・スペシャル”という素敵なメニューがあるんだ(笑)。照り焼きチキンがのった丼とライス、サラダ、枝豆という内容さ。特にサーモンの刺身を醤油で食べるのが最高だね」
ただ、さらなるチームとの連携も必要だ。前半戦を終えて5勝3敗の5位という数字は、スーパースターを加えた強豪チームにとって、決して満足できるものではないからだ。
「(敗戦した)東芝やサントリーは、明らかに僕たちよりチームの状態がよかった。NTTコミュニケーションズは僕たちのほうが(チーム力は)上だったと思うのだけど、落としてしまった。勝つべき試合だっただけに悔やまれる。いずれにしても、次は負けない」
本国・ニュージーランドでも女性ファンが多い彼の整った顔立ちが、この時はぐっと引き締まり、目に光をたたえた。
「試合がタフになる上のステージで、みんなが望んでいる“ビッグプレーを見せられるよう努力するよ」。ラグビーでは、攻守の要となるポジションであるインサイド・センターで“世界最高”と言われる彼が、その本領を発揮するのはこれからだ。
トップリーグの後半戦は、いよいよ12月1日(土)から。ソニー ビル・ウィリアムズが所属するパナソニック・ワイルドナイツは、12月2日(日)13:00から、本拠地である群馬県の太田市運動公園陸上競技場で強豪・トヨタ自動車ヴェルブリッツを迎え撃つ。来シーズンは日本を離れ“13人制ラグビー”をするとも噂される現役最強の怪物ラガーマン。彼のワールドクラスのプレーと共に、試合後のファンとの交流も期待しつつ、是非競技場へ足を運んでほしい。間違いなくその価値はあるはずだから。【東京ウォーカー】
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