【GEAR'S VOICE Vol.25】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」マイムパート・谷啓吾インタビュー@『ELEPHANT FACTORY COFFEE』

関西ウォーカー

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京都の街で絶賛公演中のノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』の連載コラム第25回目(隔週木曜日更新)。今回は制作スタッフの大名(だいみょう)が、マイムパートの谷啓吾さんにインタビュー!「新年あけましておめでとうございます。お餅を食べながら、今年の目標はダイエットに決めました、大名です。

さて、新年1回目の今回は『ギア-GEAR-』に出演中のマイム俳優・谷啓吾さんにインタビューしてきました。」

大名:本日は『ELEPHANT FACTORY COFFEE』さんにお邪魔しています。選ばれたきっかけは?

谷:これまで来たことはなかったのですが、以前から噂を聞いていて、せっかくの機会なので選ばせていただきました。

大名:実際に来てみて、いかがですか?

谷:立地がすごく良いですよね。繁華街から細い路地に入って、本当にこんなところにあるのか!?と思うようなところにあるんです。まさに隠れ家的カフェですね。店内もすごく落ち着いた雰囲気ですし、コーヒーも美味しいので、これはもうリピーター決定です!

大名:食事のメニューがほとんどなくて、コーヒーを飲むという空間づくりに徹底的にこだわっておられるのもいいですよね。

では、まず舞台に立ち始めたきっかけからお伺いします。

谷:中学時代の文化祭がきっかけでした。当時の国語の担当の先生から、文化祭で舞台に立ってみないか、とご提案をいただいたんです。昔から文章朗読なんかは得意だったので、それで目をかけて下さったのだと思うんですが、本当は全然やりたくなかったんです。

大名:そうなんですか(笑)。

谷:結局、ちょっと出るだけだろうと思って引き受けたのですが、蓋を開けてみれば主役で(笑)。えー!!っていう感じでしたね(笑)。稽古なんかも全然楽しくなかったんですよ。でも、いざ本番で舞台に立ってみて、広い空間にお客さんが集まっていて、その前で何かを表現できることに、これまで感じたことのないような楽しさを覚えたんです。本番になってはじめて気づいた楽しさでした。

大名:そうだったんですね。それからずっと演劇を続けてこられて、どのような経緯でマイム表現を始められたのですか?

谷:演劇を続ける中で、セリフを覚えて、演じて、本番前になると舞台を立てこんで…という瞬間的な表現活動に、どこか物足りなさのようなものを感じたんです。もちろん刹那的であるからこそ美しいという面もあると思います。でも、その覚えたセリフを次の舞台でまた使うわけではないじゃないですか?

大名:確かに、言われてみればそうかも知れませんね。

谷:だから、自分の中に、揺らぐことのない確固たる表現方法やスキルを身につけたくなったんです。それがマイムを始めたきっかけです。

大名:なぜマイムだったのでしょうか?

谷:実は、何かを始めようと考えた時に、選択肢は二つあったんです。一つがマイムで、もう一つが舞踏でした。その中でマイムを選んだのは、本当にその時の印象だけなのですが、マイムはエンターテイメント性とアーティスティックな面を両方併せ持っているような気がしたんです。すごく分かりやすく皆が楽しめるような表現の中に、実は深い意味やメッセージが込められていたりとか。そういう部分に惹かれたんだと思います。

大名:『ギア-GEAR-』という作品は、どちらかと言うとエンターテイメント性の高い作品だと思います。

谷:そうですね。僕は、個人的にはエンターテイメント性の高い舞台はそれほど好きじゃなかったんです。アーティスティックなものと言うか、ディープな雰囲気のものと言うか、どっちかと言えばそういうものの方に惹かれるんですよ。

大名:『ギア-GEAR-』とは正反対の感じですね。

谷:はい。でもある時、とある劇団さんのエンターテイメントな感じの舞台を観る機会があって、それを普通に楽しんでいる自分に気づいたんですね。それまでは全然興味がなかった、と言うかむしろ嫌いと言ってもいいぐらいだったものを楽しんでいる。あぁ、こういうのって自分に足りていない部分なんだな、って。それからは、エンターテイメント作品も好きになりました。

大名:では、もしかするとその体験がなかったら『ギア-GEAR-』のメンバーにもなっていなかったかも知れない、と?

谷:あ、そうかも知れませんね(笑)

大名:昨年4月の京都ロングラン公演から『ギア-GEAR-』に参加されているわけですが、参加してみていかがですか?

谷:僕の担当させていただいているマイムパートは、登場キャラクターたちのリーダー的な役どころなので、最初の頃はやはりプレッシャーがすごかったです。もうプレッシャーどころの騒ぎじゃないですよ(笑)。作品全体のリズムやテンポを作ったり、笑いのエッセンスを加えたり、もうやること多すぎ!って思いました、正直(笑)。今でも当然そのプレッシャーは感じていますが、それを今は楽しんでできていると思います。

大名:普段は関わらない分野の人たちと一緒に舞台に立つというのは、やはりたくさんの刺激があると思います。

谷:はい、すごく楽しいですね。各ジャンルの第一線で活躍している人たちって、張っているアンテナの高さや、真剣な時の目つきがやっぱり全然違うんです。演技はこれまで未経験だという人も結構いるのですが、それでも本質的なところはしっかりおさえていて、皆で話している時とかに、すごく短いセンテンスで本質的なことをズバッとおっしゃったりするんですよ。そういう時、「こわっ!すげっ!!」って思いますね(笑)どのジャンルでも、本質的な部分は同じということなんだと思います。僕も、皆に負けないように、今後もより一層お客様に楽しんでいただけるよう頑張っていきたいと思っています。

【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】


ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。来たる2013年2月11日、いよいよVer.2.00が最終公演を迎えます!大人から子どもまで、日本語がわからない外国の方でも楽しめる70分100席限定の衝撃体験を、お見逃しなく!

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