渋谷が北欧に染まる!トーキョーノーザンライツフェスティバル2013開催中

東京ウォーカー(全国版)

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1月11日から2月24日(日)まで「トーキョーノーザンライツフェスティバル2013」が渋谷で開催されている。ノーザンライツとはオーロラを意味する言葉だ。オーロラが見える北欧の文化を紹介するフェスティバルで、映画を中心に、アート、音楽など、生の北欧が体感できる。

2月9日(日)から15日(金)までは「北欧映画の一週間」と題し、渋谷ユーロスペースで近年の話題作から1920年代の無声映画の傑作まで、劇場未公開作を含む14作品が上映される。北欧映画といえば、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。人間の根源にあるリアルな闇。それは北欧の文化に共通したものとも言える。「豊かな自然、教育、福祉といった光の裏に、歴史的背景から形成された闇が隠されている。その陰と陽が北欧の深みなんです」とフェスティバルディレクターの笠原さんは語る。

そんな陰と陽を如実に描き出している3本のノルウェー映画がフェスティバルの目玉だ。ジャパンプレミア上映の『チャイルドコール 呼声』(11)は、夫の暴力から逃れてひっそりと暮らす主人公が、極限に追い詰められる心理迷宮ミステリー。2月9日(日)の上映後には、ポール・シュレットアウネ監督の舞台挨拶も行われる。『キング・カーリング』(11)は、“ノルウェーのウィル・フェレル”ことアトレ・アントンセン主演のスポーツコメディ。北欧らしい色鮮やかな1970年代風ファッションも見どころだ。『真実の恋』(11)は、10歳のおてんば少女の初恋物語。“10歳には10歳なりの本気の恋がある!”ということで、ライバルを蹴落としてでも恋を実らせようとする姿が痛々しくも可愛らしい。

そして、もう一つ注目なのが、ニコラス・ウィンディング・レフン監督特集だ。『ドライヴ』(11)で第64回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、現在、世界で最も期待されている若手監督の一人でもある。今回は監督の日本未公開作品2本を上映する。レフンの原点と言われる『ブリーダー』(99)、『ドライヴ』の序章『Fear X』(03)は、監督ならではのスタイリッシュな映像と音楽、激しいバイオレンスの内に秘めた深遠なるロマンティシズムに加え、初期作品ならではの破壊力に魅了されるだろう。

映画以外では、東急ハンズ渋谷店で2月24日(日)まで北欧フェアを開催中。ワークショップや店内ライブも予定している。Bunkamuraでは1月30日(水)から2月6日(水)まで「ノルウェー絵織物展」を開催。聖書やノルウェーの神話、自然などをモチーフとした伝統工芸の数々を堪能できる。

本フェスティバルは、一年で最も寒いこの季節に開催することに意味があるのだという。「北欧の寒さを少しでも肌で感じてほしい。北欧映画を夏に見ても、あまりピンと来ないですからね(笑)」とディレクターの笠原さん。実は笠原さんを含め、運営チームは全員ボランティアだそうだ。「映画の買い付けって何?」というところからスタートしたという。映画が好き。北欧が好き。「渋谷の街を北欧一色に染めたい」という、熱い思いが渋谷の寒空に届くはずだ。【東京ウォーカー】

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