沖縄の世界遺産・今帰仁城跡の四季を切り取った壮大で繊細な写真集が完成
東京ウォーカー(全国版)
沖縄で活躍する写真家・武安弘毅氏が世界遺産である沖縄の今帰仁(なきじん)城跡を写した写真集「世界遺産 今帰仁城跡の四季」がこのたび発売された。
武安氏は北海道・札幌出身で現在は沖縄に暮らしながら、さまざまなジャンルの撮影をこなす写真家。報道カメラマン、Hi-STANDARDの難波章浩率いるアーティスト集団「ULTRA BRAIN(イギリスV2records)」の経歴を経て2006年にフリーランスとして沖縄に拠点を移した。その後は、2011年に放送されたドラマ「テンペスト」(NHK)のオフィシャルスチールや沖縄カルチャーのビジュアル雑誌「momoto(モモト)」の専属カメラマンとして活躍している。
今回の写真集は今帰仁村教育委員会、印刷を担当した「編集工房 東洋企画」、そして、武安氏とのコラボレーションで実現した。春夏秋冬、四季の移ろいの中で見せるさまざまな今帰仁城跡の表情を、武安氏ならではの視点で切り取った写真集だ。
武安氏の撮影の特徴は、長い時間その空間に身を置き、そこで感じる空気感を彼ならではの感性で1枚の写真に落とし込んでいくという手法。特に夜間の撮影ではさまざまな「光」を作品に反映していくので、1枚のために何時間もその場所で被写体との“対話”を重ねていく。そういう意味では、特に「冬」のパートでその真骨頂が発揮されている。
今回、1年にわたって今帰仁城跡に通い続けた武安氏は「この撮影が始まった当初、沖縄で四季を感じるのは難しいと思っていました。ですが、桜から始まってさまざまな植物や昆虫などが、四季よりも短いペースで移り変わっていく、その変化の早さに驚かされました」と口にする。
この写真集は今帰仁城跡だけでなく、今帰仁に暮らす大人や子どもたちの何気ない日常も切り取られている。今帰仁城跡の壮大な雰囲気やそれを写す技術だけでなく、こうした何気ない日常を切り取れる武安氏の写真家としての視点の素晴らしさが感じられる1冊に仕上がっている。
現在、発売を記念して、3月末まで、沖縄・今帰仁城グスク交流センターにてパネル展が開催されている。【東京ウォーカー】
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