注目の女優・平田薫が主演映画でセルフ・ボンデージに挑戦! 「“自縛”は自分で自分を解放する行為」

関西ウォーカー

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「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞した蛭田亜沙子の小説を、竹中直人監督が実写映画化した異色のドラマ「R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私」が現在公開中だ。自分の体を縄で縛る“セルフ・ボンデージ”のマニアであることを隠しながら、その趣味を通して次第に前向きになっていくヒロインのユリアを演じたのは、映画やドラマ、舞台で活躍する平田薫。映画のキャンペーンのために来阪した彼女が、本作の見どころを語った。

Q:自縛というのは、少し特殊な趣味だと思いますが、ある程度の理解がないと演じることも難しいのではと思いました。

「最初は“自縄自縛”という文字も読めないくらい、なじみのない言葉でしたし、自分で自分を縛るということの意味もわからなかったんです。でも原作や脚本を読ませていただくなかで、私にもユリアの感情の変化がすごく伝わってきました。そういうことがあったので自主的に縄の練習もしました。ただ自分を縛ってみて何かを感じるかといわれても、特に何も感じなかったですが…特に気構えはなくユリアを演じられたと思います」

Q:ユリアという役柄のどういうところに共感できましたか?

「まず原作や脚本を読ませていただいて、一読者として物語が楽しめたんです。“縛る”という行為に惹かれていくユリアを、すごく自然に受け入れられました。たまたま気持ちのはけ口が、そういう行為に向いていったというだけなので、働く女性はストレスを抱えている方が多いでしょうし、私だけでなく、映画を見ていただけた方は、ユリアに共感できるんじゃないかなと思います。“自縛”って変わった趣味ですけど、自分で自分を解放できることはかっこいいなと思いますね。」

Q:自縛の練習やリサーチはどのように?

「出演が決まってからは、ユリアと同じような段階を踏んで、自縛を勉強してみようと思って、最初はビニールひもで自分の体を縛ってみました。その後、自分でアダルトサイトで赤いロープと参考書を買って。アダルトサイトを使うということも、そこで初めて体験して、“意外とアッサリしているなぁ”と思ったり(笑)。しばらくは自分で黙々と練習して、撮影が近づいた頃に緊縛師の方から縛り方を教えていただきました。それからは麻縄を借りて毎日縛ってはほどいてを繰り返していました。」

Q:撮影現場での竹中直人監督はいかがでしたか?

「竹中監督の作品は『無能の人』から、『さよならカラー』、『山形スクリーム』まで、すべて見ているんですが、お会いするまでは繊細な作風と竹中監督ご本人のイメージがなかなか結びつかなかったんです。でも実際にお会いして現場をご一緒させていただくと、監督が本当に優しくてピュアな方ということが伝わってきました。竹中監督だったからこそ今回の作品はここまで可愛い雰囲気に仕上がったんだと思います。現場での演出についても、実際に監督が演じてみせてくださることもありました。ただ見せてくださる演技がとても素晴らしいので、“私はこんな風にできないけどどうしよう!”って思って(笑)。それでも監督は「俳優さんのことを守るのが僕の仕事だから、気にせず自由に演じていいんだよ」と声をかけてくださったので、私は演じることで迷ったり悩んだりすることなく撮影を乗り切ることが出来ました。監督は常に演じやすい環境を作ってくださったんだなと思いましたね。」

Q:最後に読者にメッセージをお願いします

「タイトルに“自縄自縛”と入っているので、引いちゃう人もいるかもしれませんが、映画はとても可愛らしい作品なので、ぜひ女性にも見ていただきたいです。この映画に出演させていただいて、新しいことに挑戦させていただいたことは、とても幸せなことでした。次にまた、新しいことにチャレンジできるきっかけが来たときには、いつでも挑戦していける心構えを持っていられるように、これからも頑張りたいなと思います。」

【取材・文=関西ウォーカー編集部・鈴木大志】

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