庚申の日!柴又帝釈天に猿が参上

東京ウォーカー(全国版)

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2月23日、東京・柴又帝釈天で庚申(こうしん)まいりの縁日が開かれた。庚申とは、60通りある干支の一つで、「かのえさる」とも読む。2013年の初庚申であるこの日、柴又帝釈天に“申(=猿)”がやって来たのだった。

現れたのは、太郎次郎一門のナパくん。周囲にはあっという間に人だかりができた。まずは高飛びに挑戦。1段目、2段目と軽々クリアーしたものの、3段目で思い切り転んで観客がどっと沸いた。そこで、竹馬でリベンジを図るナパくん。短い2本の棒にひょいと乗ると、「まだまだですよ!」と調教師の笈川さん。3m近い竹馬を取り出した。しかし、これも難なく飛び乗り、観客の側をぐるりと一周!拍手の嵐でショーは幕を閉じた。

“猿が来る”だけではない。庚申の日は、柴又帝釈天にとって大きな意味のある日だ。

柴又帝釈天には、日蓮聖人が自ら刻んだという「板本尊」が安置されている。一度、所在不明になったこの本尊が発見されたのが、1779(安永8)年春の庚申の日だった。板本尊が発見されてまもなく天明の大飢饉が起こり、この時、日敬上人が板本尊を背負って江戸の町を歩き、災害や病気で苦しむ人々を救済したという。庚申の日は、こうした江戸時代の人々の思いが深く刻まれた報恩の日なのだ。

60日に一度やって来る庚申の日。下町情緒あふれる柴又帝釈天をゆっくり参拝してみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】

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