セザンヌ、マティスなど、関西6大美術館の名作が一堂に 「美の響演 関西コレクションズ」が4/6より開幕!
関西ウォーカー
関西を代表する6つの国公立美術館が所蔵する作品の中から、主に20世紀以降の欧米美術の代表作を集め、一堂に展示する「美の響演 関西コレクションズ」が大阪・中之島の国立国際美術館で4/6からスタートした。開催前日に行われた記者会見と内覧会のもようを、関西ウォーカー編集部がレポート!
今回の「美の響演 関西コレクションズ」に出品されているのは、大阪市立近代美術館建設準備室、滋賀県立近代美術館、兵庫県立美術館、和歌山県立近代美術館の4つの県・市立美術館と京都国立近代美術館、そして開催館である国立国際美術館の2つの国立美術館の所蔵品79点。国立国際美術館所蔵の作品をベースに、同美術館のコレクションの弱い部分を補完するようなかたちで他館からの作品を組み合わせたという。それぞれの館が独自の運営方針のもとに収集したコレクションの中から、20世紀初頭のセザンヌ、ピカソ、マティスらの名品からウォーホルらのアメリカ美術、そして現在も活躍するリヒターらの絵画、シャーマンらの写真にいたるまで、関西にある名品の数々を紹介している。それぞれの作品は近代美術史にのっとって5章のテーマに分けて展示されており、各美術館からの作品が混じり合い、融合することで各テーマが形成されている。「関西の美術館が蓄積してきた歴史を感じられる展示になった。関西地域の実力を皆さんに広く知ってもらいたい。最近、美術館というと展覧会会場というイメージが色濃くなってきているが、身近な美術館に素晴らしいコレクション(常設展)も存在するという、コレクションの存在そのもののアピールにも繋がれば」と、会見で山梨俊夫国立国際美術館館長は語った。
実際に展示を見ると、セザンヌ、ピカソ、ロダン、バスキア、ウォーホルといった誰もが知る作家の名前が並び、これらが全て関西で所蔵されているものであるということに驚いてしまう。展示は人物画、静物画、抽象画、現代のポップアートから彫刻、オブジェ、映像や写真まで多岐に渡り、関西6大美術館の懐の深さを感じさせる。展覧会の場合、作家や美術館、ジャンルなどの括りがある中で作品を鑑賞することが多いが、今回のように「関西で所蔵されているもの」という括りだと普段目にすることがない作家やジャンルのものにも触れることができ、新鮮さも感じられる。関西各地で鑑賞できる作品たちだが、各地で個別に鑑賞するだけでは味わえない楽しみをきっと得られるはず。
今回の「美の響演 関西コレクションズ」の開催にあわせて、国立国際美術館の魅力的なコレクションから「ピカソの版画と陶芸」「塩見允枝子とフルクサス」の特集展示も同日スタート。関西の美術館のコレクションの質の高さを認識できる展覧会に、ぜひ足を運んで。
【取材・撮影=関西ウォーカー座親万梨枝】
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