最新アルバム「君想う、故に我在り」をリリースしたBIGMAMA。Vo・金井が描く「最低で最高な“愛”」とは!?

関西ウォーカー

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BIGMAMAの最新アルバムは「最低で最高な『愛』を描く」といううたい文句もあるように、究極のラブソングアルバムとなった。ただ、一筋縄でいかない愛であり、ラブソングである。僕が初インタビューでもあるので、ボーカルの金井政人さんにBIGMAMAの方向性を話してもらいながら、いろいろと語ってもらった。

―今回初めてインタビューさせてもらうんですが、以前からBIGMAMAはリリースもライブもタイトなスケジュールで動いているイメージがあったんですね。凄い事だと思うんですけど、大変さはないのかなと思って。

「大変だなと思った事はないです。心地よい緊張とプレッシャーと責任を感じていますし、そうじゃないと、こうも頑張れないですよ。常にドキドキできる事を提案していきたいですしね。それに『何月何日』と〆切が決まっている方が、楽しく過ごせるんです。ひとつの事が終わると満足してしまうのでなく、次にドキドキできる事を考えますね。音源を出した後ならツアーで答え合わせをしますし、次の事も同時進行で考えていきます」

―前作「君がまたブラウスのボタンを留めるまで」に関しては、チャート的にも非常に満足する結果が出たのではないかと思うんですが。

「でも、何で一番じゃないんだろうと常々思っていますよ。『金井政人アワード』では一番だと思っていますし(笑)、ここ2作は本気で、そう思っています」

―その今作のお話になりますが、「最低で最高な『愛』を描く」といううたい文句もあるように、究極のラブソングアルバムとなったように思うんです。で、「最低」とは、どういう意味なのかも教えて頂きたいなと思います。

「前回のアルバムが精一杯の幸福感を描けたハッピーエンドだった気がするんです。なので、アンチな感情も抱いてしまって。で、紙一重なバッドエンドを迎えるアルバムにしたいなと。幸せなシーンがないと不幸なシーンは描けないし、前回より日常にとけこめた作品になっていますね。先にリリースしたシングル2枚も、男の人と女の人が会話をしながらという内容でしたし。だから、前回のアルバムより等身大で自然体ですね。あと、ラブソングを書こうと思って書いたのではないので、そこに意味があるのかな。最初の曲と最後の曲に『愛してる』と歌詞があるのも、人に言われて気が付いたくらいだし」

―「俯瞰show」という曲もありますが、何か、どこかで俯瞰でいる金井さんがおられますよね。

「『愛してる』と言っている自分を客観的に突っ込みたくなるんですよ、3秒後くらいに(笑)」

―その男女の会話というモチーフが、アルバムのブックレットでも活かされていますよね。

「CDが魅力的じゃないと思う人もいる時代なので、買ってくれる理由を作ろうと思ったんです。CDを買ってくれた人が、一番情報量が多いのがいいかなって。でも、疲弊させるだけで終わる特典みたいなものにはしたくないんです。ここ1年だけでなく、5年、10年と愛されるバンドになりたいので」。

―非常にバンドの調子のよさも伝わってきたんです。

「このアルバムの一番いいところは、バンドが自分に期待できるようになったんです。ここから先は、日本中に投げかけていいと教えてくれた気もしますし」

―早速ではありますが、次回作も楽しみです。

「ペースも感度もあがってきてますからね。そうそう、最近、助詞にはまっていて。『「魔女の宅急便」も「魔女を宅急便」なら、どうする?』とか。『ティファニーで朝食を』とかも、この誘いかける文句がいいなとか。いい意味で、仕事と思っていないですし、自然体で探っていますね。ピュアを突き詰めていきたいです」

―本当に楽しみにしています。今日は、ありがとうございました。

【取材・文=鈴木淳史】

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