【その4】現在全国をキャラバン中の「LIVE福島」。活動の中心となる箭内道彦氏に直撃した!
関西ウォーカー
※【その3】の続き
_「風とロック LIVE福島CARAVAN日本」の収益金はすべて「東北ライブハウス大作戦」での福島野外音楽堂の設立資金に寄付されるそうですね。
箭内:猪苗代湖ズとかLIVE福島の活動等での収益金は、すべて福島県の災害対策本部に寄付をしていて、みなさんのおかげで一億円くらい寄付できたんですけど、災害対策本部への寄付っていうのはいわゆる「お見舞い金」なんですね。被災者の方々への。それを経て、2年目からは自分たちで用途まで決めたお金の使い方をしないといけないんじゃないかと思って。自分たちだからこそ出来る寄付というか。あとは福島の人たちと話していた時に、彼らから「福島にはまだ復興のシンボルがまだないんです」という話をけっこう聞いて。それって、復興がままならない事からの不安が大きいからだと思うんです。放射線の除染作業がなかなか進まないこともそう。それに、LIVE福島も1年に6日間だけじゃなくて、365日行われてたらいいなあって思ったので、最初は福島にライブハウスを作りたいなあって思ったんです。
_「東北ライブハウス大作戦」とはどのように繋がったんですか?
箭内:震災直後に福島といわき市にBRAHMANがライブに来た時に、僕はチケットのもぎりをやりに行ってたんですけど(笑)、そこでライブハウス大作戦の本部長・西片さんと繋がって。TOSHI-LOWから東北ライブハウス大作戦のCMを作ってくれって頼まれたり。予算ゼロ円で(笑)。それで、一人でカメラ抱えて撮影してきたわけなんですけれども(笑)。西片さんに「僕も福島にライブハウスを作りたいから、作り方を教えてほしい」ってお願いしたんですけど「野外音楽堂がいいと思う」って提案が西片さんからあって。すでにあるライブハウスとの協力体制をとらないといけないから、ライブハウスより老若男女がいつでも集まれる場所としての野外音楽堂の方がいいよって。そこで太陽光発電の案も出て。そこまで話した時点で、お互いの心の中に「これはお互いの活動を合流させるべきだな」という気持ちがあったと思うんですけど、相手より先にそれを口に出すのはなんだか悪いなあという気がして(笑)。
_アハハ。何でなんでしょうね(笑)。
箭内:ねえ(笑)。なんでしょうね。それで思い切って「西片さんどうでしょう…一緒にやりませんか?」と言ったら「そう言ってくれるのを待ってた」って(笑)。そういった流れですね。西片さんはそれまで岩手~宮城と繋いでこられたから、福島に入らないとこの繋がりが広がらないってずっと思っていたらしいんです。彼とこの事についてそこまできっちり話をしたわけではないけど、「福島に繋ぐ」ということはきっと、いろんな意味ですごく慎重にならざるを得ないことだったと思うんです。津波に加えて「原発」という存在があるから。だから福島の人間だったり、福島で何か活動している人だったりと繋がる必要があるって感じていたんだと思います。もちろん僕は自分で野外音楽堂を作るノウハウを持っていなかったので、西片さんと繋がれたことはすごく大きいことでしたね。
_じゃあ私は神戸に住んでいるので、神戸会場に伺いますね(4/7に終了)。
箭内:うん、是非!待ってます!
【取材・文=三好千夏】
この記事の画像一覧(全1枚)
キーワード
- カテゴリ:
- タグ:
- 地域名:
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介