【その1】「ダンスでこの地球を知りたい!」 EXILE USAによるダンスプロジェクトが初の映画化! プロジェクトへの思いや今後の活動を聞いた!

関西ウォーカー

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ボーカル&パフォーマンスグループEXILEのパフォーマー・USA氏により、06年よりスタートした『DANCE EARTH PROJECT』。『ダンスで世界を繋ぐ』という思いのもと、タンザニアやケニア、イビザ島など、ダンスという表現のみを持って現在までに15カ国以上を巡ってきた。そして、この旅の模様を映像化したドキュメンタリー・ムービー『DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜』の期間限定公開に伴い来阪したUSA氏に、今や自身のライフワークであると語るこのプロジェクトに対する思いとこれからの動向を伺った。

_『DANCE EARTH PROJECT』がスタートした当初は、あくまでもご自身との対峙といいますか、もっと個人的に『もっとダンスの深みにはまりたい』というお気持ちが発端にあるのでは?と思っていたのですが、現在ではこの活動が個人レベルではなく、あらゆる方向に派生していますよね。

USA:そうですね。発端で言いますと、仰られる通り個人的に『地球に溢れる最高のBEATを求めて、自分が愛するダンスでこの地球を知りたい』という気持ちで2006年からこの旅を続けてきたんですけど、ただ自分一人が感じて完結していてもそれはただの旅人になってしまうので。自分が経験した旅や冒険を、ダンスやそれ以外の表現に繋げていくっていうのが、今では自分のライフワークになっていますね。地球でインプットしてきたものをアウトプットしていくっていう。これまでは、自分にインプットされた多くの経験を日本だけでアウトプットしてきたんですけど、今後は世界でインプットされたものを世界にアウトプットしていこうと考えていて。書籍の方も海外出版が始まりますし、DANCE EARTHの舞台も『グローバル ダンス エンターテインメント』として、世界に通じるダンスを主体としたステージを作り上げていこうかなと考えています。

_この現状は予想できていましたか?

USA:全然思ってなかった(笑)。でもほんとに、この旅をしながらいろいろな事を考えたんですよね。考えたっていうか、自然と『ピンとくる』感じがたくさんあって。日本にいて、机の前やパソコンの前にいるだけでは何も浮かばないんだけど、世界を巡るうちに心がどんどん自由になって。日本で僕が培ってきたEXILEっていう看板もそこではなくなって、ただの一人の男になった時にスッと降りてくる感覚がすごくありました。旅をしながら、『本を作りたいな』とか『映像を作りたいな』っていう、今まで思いもつかなかったようなアイデアが出てきたり。旅先では子供たちともたくさん踊り合ったんですけど、ダンスって何も道具がいらないじゃないですか。ただ身体ひとつで出来ることだし、それだけで本当に繋がることが出来る。自分がダンスを通じて実感した感覚や気持ちを子供たちにも伝えたいなって思ったので、僕のこの旅を絵本という形にしようと思いました。

_映像や絵本、舞台以外でのアウトプットの方法というのもあるのでしょうか?

USA:やっぱり、世界中の最高の自然の中で踊ってきたことがすごく自分の中で大きな経験となっているので、日本にも最強の自然の中のダンスフロアを作りたいなって思ったんですよね。いま『DANCE EARTH VILLAGE』という村を作っているんですが、そこは自給自足の暮らしなので畑もあるんですけど、最近やっと野菜が育ってきました。しかも種まきもこう…踊りながら蒔いたり(笑)。名付けて『踊る野菜』という。近日公開です(笑)。

_『踊る野菜』!でも、植物や水に音楽を聴かせるというのはたまに耳にしますね。

USA:ワインとかもクラシック聴かせたりしますもんね。僕らも70%が水分で出来ているので、音楽やBEATって絶対に自分の身体に影響するんですよ。

_今回、旅の総集編とも言えるドキュメンタリー・ムービー『DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜』を客観的にご覧になってみて、改めて感じることはありましたか?

USA:僕はいろんな“踊り”を求めて、人類発祥の地であるタンザニアから旅をしてきたわけなんですけど、向かった先には必ず、そのタイミングで出会うべき人や見るべき景色があって。その時の自分が求めていた…必要だったものに必ず巡り会ってきたんだなっていう気持ちですね。そういう根底があるから、踊りをもっと愛せるし。ルーツを知ることで『四足歩行から二足歩行になってくれてありがとう!』って、大袈裟に聞こえるかも知れないですけど、本当にそういう気持ちになるんですよね(笑)。

_ひとことでダンスと言っても、パフォーマンスとしてのダンスと、奴隷制度から派生した武術としての踊りなど、精神性や歴史を孕んだ動きもありますよね。

USA:そうですね。本当に、おっしゃっていただいた通り『人に見せるための踊り』と『自分と向き合う踊り』っていう2種類があって。踊りと祈りが一緒になっているものもありますし。苦しみや悲しみからの解放の踊りもありますし。人類が今まで生きてきて、踊りが無くなったことがないんですよね。人が生きるために絶対に必要不可欠なものだから、歴史上ずっと残ってきているわけで。どんなに苦しい時も悲しい時も音楽と踊りで…隣にいる人と手を繋ぎ、乗り越えてきていて。僕はそのダンスの力を広げていきたいなって思いますね。

※【その2】に続く

【取材・文=三好千夏】

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