【GEAR'S VOICE Vol.36 PART2】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」ドール・和田ちさとさんインタビュー@『café dining bar mumurik』

関西ウォーカー

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【GEAR'S VOICE Vol.36 PART1】の続き。

ゆうじ:そうなんですね。ダンス以外はどのように勉強されたのですか?

和田:大学は音楽科で声楽を専攻していました。演技については、同じく大学時代に「ウエスト・サイド・ストーリー」の舞台に出演できることになって、そこで初めて勉強させていただきました。当時、演技に関しては全くの初心者だったのですが、演じるということがすごく面白かったんです。それで、そのままその劇団にいさせてもらうことになりました。そこで教えて下さった先生の影響もあって、特に海外演劇に興味を持つようになり、その後ニューヨークへ演劇留学にも行きました。

ゆうじ:そのような経験を経て、海外の演劇と日本の演劇の違いについてはどのようにお考えですか?

和田:作風がかなり違うと思います。その劇団の先生が選んでくださる作品には、人間を描くような、何かメッセージ性を感じるような作品が多かったんです。そういう、社会から出てきたような作品が海外には多いように感じます。

また、海外におけるお芝居を勉強するシステマティックなメソッドにも興味がありました。演技を勉強する環境も整っていますし、ブロードウェーにはたくさんの劇場があります。日本にはまだまだそういった環境がないので、非常に興味深かったですね。

ゆうじ:一言に演技と言っても、舞台での演技や、映像の中での演技など、色々あると思います。どっちが好きとかはあるんですか?

和田:私は舞台でのお芝居の方が好きです。お客さんの反応を直に感じられることももちろんなのですが、それを抜きにしても舞台の方が好きなんです。本当に生のものというか、その時限りのものであることの面白さと自由さがあると思うんです。

ゆうじ:逆に、生だからこその難しさもあるのでしょうね。お客さんの反応次第で、今日はこんな感じでいこう、とか考えたりすることはあるのでしょうか?

和田:私はあまり考えないです。こんなこと言うと他の出演者に怒られるかも知れないですけど(笑)。”moment to moment”という言葉があって、簡単に言うと「その時その時を生きなさい」という感じなのですが、あまり考えると、その時の本当の感情や衝動を抑えこんでしまったり、瞬間を逃すことがあるので、できるだけその瞬間を大切にしようと心がけています。でも、こういう雰囲気の日はこうした方が良いというのは日々学ばせて貰っています。

ゆうじ:ギアでは、ヒロイン役のドールを演じておられますね。

和田:はい。ドールは、ストーリーの軸ではあるけれど、話を展開していく主人公という感じではないんです。演出部の窪木さんが、一人の転校生(ドール)がいて、その転校生に翻弄されるまわりの男子たち(ロボロイド)、という表現をされていました。自分の存在をだけを主張するのではなく、ちゃんとそれぞれから興味を持ってもらえるようにコミュニケーションを取っていくことを心がけています。

ゆうじ:そのコミュニケーションもやはり生のものですから、日によって違ったりするのでしょうか?

和田:そうですね。今日このロボロイドはいつもより私に興味持ってくれてるのかな、とか。それによってドールの気持ちもそのロボロイドに引っ張られていくことがあります。もちろん大筋のストーリーは一緒なんですけど、ドールやロボロイドの心の中は、日によって全然違うと思いますよ。

ゆうじ:そういう気持ちを考えながら見るのも楽しいかも知れませんね。では、これから先の展望があればお聞かせください。

和田:作品を創る側にも興味があります。先日、大阪のデザイン&アートイベント「ツムテンカク2013」では、特殊メイクをしたゾンビ100人が街なかで突然踊りだす、とう企画をさせていただきました。これまで自分が色んな舞台に立って経験してきたことを、他の人たちにも伝えていきたいです。舞台の演出などにも積極的に挑戦していきたいと考えています。

ゆうじ:ますます活躍の幅は広がっていきそうですね。今後の活躍にも期待しています。今日はありがとうございました。

【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】

ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。

進化をし続ける本作品は、新バージョンとなるVer.3.00が絶賛公演中!大人から子どもまで、日本語がわからない外国の方でも楽しめる70分100席限定の衝撃体験を、ぜひ劇場で!

【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』】


会場:アートコンプレックス1928

住所:京都市中京区三条通御幸町角1928ビル3F

問い合わせ:0120-937-882
フリーコールをご使用できない場合 075-254-6520(有料) 
<公式サイト> http://www.gear.ac

<公式facebook> http://www.facebook.com/cco.gear

<公式twitter> @nvpgear

【café dining bar mumurik】

住所:京都市中京区麩屋町蛸薬師下ル梅屋町488-1F

TEL:075-256-7088

営業時間:12:00~24:00

定休日:毎週木曜日

アクセス:京都市営地下鉄「烏丸」駅もしくは「河原町」駅から徒歩10分

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