中年男子となったピチチ5、太宰治の世界に挑戦!

東京ウォーカー

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02年、旗揚げされた「ピチチ5(クインテット)」がことし復活! 三鷹市芸術文化センターにて、04年から実施されている“太宰治作品をモチーフにした演劇”に挑戦している。ここ数年、「ニッポンの河川」、「ベッド&メイキングス」など他のユニットを立ち上げるほか、テレビ、映画などの脚本も手掛けている主宰の福原充則に、今回の公演について聞いてみた。

―久々のピチチ5公演ですが、何か感慨深いものなどありますか?

「特に感慨もなく稽古していたんですが、初日の幕が開き、ロビーで昔からのお客様方の顔を見て何かグッとくるものがありました。名前も知らないまま何年も観に来ていただいていて、久々の公演にも駆けつけていただけて、幸せです」。

―今回の作品の見どころをお願いします。

「数人の文豪達とその周辺の人達の物語です。それを舞台ならではの演出で語っていきます。文学好きは舞台を好きになれる作品でしょうし、舞台好きは文学が好きになれるかもしれません。両方好きな人は、当然楽しめると思うので来てください」。

実在する文学者たちとの交流のシーンは、「もしかしたら本当にこんなやりとりがあったのだろうか」とふと考えたりもでき、さまざまな妄想を観客に起こさせる。それを、個性ありすぎる役者たちがちょっとおかしく魅せてくれる。元劇団猫のホテル所属で、多彩なジャンルで活躍中の菅原永二、ドラマ「ミエリーノ柏木」(テレビ東京)が記憶に新しいキングオブコメディの今野浩喜、ドラマの名脇役としても印象深い野間口徹らが繊細かつ大胆な芝居で福原ワールドに引きこんでいく。

―個性派ぞろいの役者たちの稽古場はさぞかし面白かったのでは?

「まぁみんな面白いですが、稽古場でバカな芝居をやりすぎて肉離れになった植田(裕一)さんが一番ですかね。バカで怪我するのは小学生の得意技ですけどね。もう48歳のおじさんがね、怪我の理由が『バカのしすぎ』っていいことだと思います」。

―今回「太宰治作品をモチーフにした演劇」ということですが、福原さんが好きな太宰作品は何ですか?

「『満願』とか好きですね。この作品で描かれているような生活の1シーンをですね、逃さずに生きていければ、まぁ人生そこそこ幸せなんじゃないですかね。ぜひ読んでみてください」。

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