【その1】7/10(水)発売のニューアルバム「BREAK MY SILENCE」で力強く本音を歌う高橋優に迫る!
関西ウォーカー
メジャーデビュー当時の眼鏡好男子なイメージから、無精髭をはやした男臭い風貌に変わってきた高橋優。「沈黙をぶち壊せ!」とアグレッシヴに打ち出した新作は、ゆとり世代の主張、いじめ体験の告白、地元秋田弁での熱唱など、決して聞き流せない濃厚なナンバーが詰まっている。より自らを曝け出した彼の真意と現在の心境をきいた。
_このところちょっと雰囲気が変わってきましたね。ヘアスタイルや無精髭とか、男臭く荒々しくなったような。
高橋「荒々しく(笑)。髪型とかはメジャーデビュー前はずっとこんな感じだったんですよ。だからこっちの方が自分としては自然体な感じですね」
_そんな風貌とも合わさって、今作はより高橋優さんの凄みを感じるアルバムです。
高橋「今までのことを踏まえた上で、自分の今を全部出そうと思ったんですよね。一曲一曲、もっと濃厚でくせのあるものを作りたいなという思いがあったので」
_より掘り下げて自分自身を出していくには相当な覚悟や勇気がいったのでは?
高橋「去年「僕らの平成ロックンロール2」というのを出させてもらったあたりから、迷いみたいなものは無くなってましたね。自分ができることを精一杯をちゃんとやろうと。スタッフに対する信頼感もあったし。自分が振り切り過ぎたとしても、まわりがちゃんとジャッジしてくれる環境にいるので。でも、投げやりになってエグイことばっかり歌っているものに僕は魅力を感じないんですよ。やっぱりそこにはバランスがあって、聴きたいと思わせる何かがあってはじめて音楽だと思うし、そこでちゃんと自分の音楽をやるっていうことが大事だと思うんですよ」
_確かに、言葉数は多いけれど重くなりすぎず、しっかり音楽として耳に入ってきます。
高橋「実はこのアルバムは今までよりもちょっと言葉数は少ないんですよ。今回はバンドサウンドにしても歌詞にしてもちょっとだけ引き算がテーマになっていて。具体的な言葉じゃなくて、「イェー!」みたいな。「同じ空の下」でやってることがまさにそうなんですけど。言葉じゃないところで何かを想像してほしいというか。何かそこに思いを込めたいっていうのがこのアルバムの中には多く入れてるんですよね。もちろん今回も歌詞に重点を置いているし、歌詞を聞いてほしいっていうのはあるんですけど、そういうちょっと余白を楽しむっていうことをここらでようやく僕もやりたくなってきたんだと思います」
_1曲目の「ジェネレーションY」は高橋さんたちの世代のことを歌っているんでしょうか?
高橋「世代の話ってけっこう面白いと思うんです。僕らから下の世代は団塊の世代が生んだ世代だと
思うんですよね。教育の方針ががらりと変わっているから、考え方も違うし、戦争戦後の日本を立て直したのは俺らだ!って言ってる世代がいて。立て直された後に生まれた僕らはなんにもやってない世代みたいな。その感じはなんとなくあるんですよ。だから、それをそのまま歌いたいと思ったんです。自分が見てきたこと、経験してきたことをそのまま歌うことで、他の世代の人達ははたしてどう思うのかっていうのを聞いてみたかったし、同世代の人たちはどう思うのかも。「こちとら生まれただけ」っていう言葉は誰かに喧嘩を売っているようではあるかもしれないけど。そこも何か分かち合えるポイントなんじゃないかなと」
※【その2】に続く
【取材・文=エイミー野中】
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