酒女倶楽部の日本酒レポート25本目 〜「都美人（兵庫県）」〜

7月ですね。みなさん、きっとこう思っているはず。「暑っ！！」。まだ7月半ばなんですけど、こんな暑さでいいんですか？と天気の神様に聞きたくなりますよね。こんなときこそ、日本酒を飲むべし！日本酒はアミノ酸豊富で、体の疲れをほどよく癒すええ塩梅のアルコール度数、そして何より、米と水だけで作られた超ヘルシー飲料！日本酒飲んで、夏バテ解消しましょう！

…と言うと決まって「もっともらしいことを言って、日本酒飲みたいだけでしょ」と言われますが、はいその通りです！何一つ否定はしません（キリッ）☆

さて、今回ご紹介するのは、早くも夏バテ気味の体をシャキっとさせてくれる、ちょっと濃厚タイプのお酒です。「都美人　山廃　無濾過生原酒」。淡路島にある都美人酒造 http://www.miyakobijin.co.jp/ という蔵のお酒です。こちらのお酒は、関西ではかなり評判が良く、淡路島の地酒でおいしいのはどれ？と聞くと、5人中4人から「都美人でしょ」と返ってきます。はい。お味、評判通りですよ。都美人のいろいろな種類を飲みましたが、全部おいしいです♪

この「山廃　無濾過生原酒」は、トロンとした飲み口で、コクと旨味がぎゅっと詰まっています。すっきり端麗な日本酒をビールにたとえるとするなら、このお酒はウイスキー。それくらい濃い口なのですが、体がデレンとしているときは、これくらいしっかりしたお酒がいいな、と私は思うのです。くぅ〜効くぅ〜うま〜い、という感じなのです。

濃いんですけど、まったく飲み飽きません。お酒をしぼったままの、何も足さない、何も引かない状態のお酒が「無濾過生原酒」。その良さがしっかり表れているような気がします。濃厚な中に雑味のないクールさを秘めた、やさしくてたくましい男性…。そんなダンディズムを感じるのでございます。とろけそう〜。

わたしはまだ都美人の蔵には行ったことがないんですが、行ったことのある人がこう言っていました。「酒づくりへの情熱を感じる」。うんうん、分かる分かる。おいしい日本酒は技術が作り出すものではありますが、その技術のベースとなるのは情熱。自分の仕事や作ったものに愛を注ぎ、熱を注ぎ続ける人って、ステキですよね〜。そんな蔵人たちが作る日本酒が、おいしくないわけはないのです。

というわけで、夏だって日本酒、夏こそ日本酒。今夜も猛暑に負けず、乾杯♪

甘さ度★★★☆☆　辛さ度★★★☆☆　女性度★☆☆☆☆　男性度★★★★☆ ◆合う料理：魚の西京焼、お肉の煮込み、野菜の炊いたん

◆このお酒を芸能人に例えると…清らかな華やかさ、こぼれおちる艶やかさ、そしてディープな演技がすばらしい「鈴木京香」さん！ ※甘さ辛さ度、女性男性度、合う料理は、すべて高野の独断と偏見です。

【文・写真＝酒女倶楽部・高野朋美】