【関西街なか秘境ファイル:第3回】京阪電車の安全・快適を守る!京阪電車寝屋川車両工場

関西ウォーカー

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関西の街なかにある知られざる見どころを、写真家・小林哲朗氏の写真とともにビジュアルの魅力とともに紹介する連載の第3回。今回は、京阪グループホテルの夏の特別企画「京阪電車寝屋川車両工場見学夏休みプラン」に同行し、車両工場を見学させてもらった。

熱心な鉄道ファンが多く参加するほか、工場見学ブームも手伝って家族連れにも人気の鉄道車両工場見学。京阪グループホテルでは、2010年の京阪電車100周年以来、毎年夏休みに同プランを実施している。普段見ることができない車両工場の内部を見学できるとあって好評で、毎年参加するリピーターも少なくないという。

プランでは前日にホテルに宿泊し、参加日の朝、京阪萱島駅に集合。萱島駅のホームから車両工場までは、「回送」と表記された入庫車両にプラン参加者だけで乗り込み、貸切状態で移動するというレア体験を楽しんだ。

京阪電車寝屋川車両工場は、京阪本線の萱島駅と寝屋川駅の間に位置する「寝屋川車両基地」の一部で、車両の各部を、装置単体もしくは部品レベルまで分解して、定期検査や大規模修繕工事などを行う施設。寝屋川車両基地には車両工場をはじめ、検車庫・留置線の施設が備わっている。車両工場で行われるのは、8年以内に車両全般に行う「全般検査」、4年以内または走行距離が60万kmを越えない期間のいずれか短い期間に主要部分について行う「重要部検査」、その他必要がある際に行う「臨時検査」。

定期検査(全般検査・重要部検査)では8両編成で3~4週間をかけて「分解→清掃→整備→組立」を各部分レベルで行い、工程間に厳しい検査を行う。車体をクレーンで高々と持ち上げて台車を運び出すようすを見学することができる、「分解」の行程は車両工場見学のハイライトだ。ここから扉やパンタグラフ、などさらに細かくパーツや部品を取り外す。塵や埃を落とすなど、清掃の行程を経て、各装置の機能を回復させるための整備の行程に。高圧力で車軸に車輪をはめ込むなど、各装置を元通りに組み立てて、ようやく試運転の段階へと進むのだ。それぞれの行程を見学することで、確かな技術を持つ車両のプロフェッショナル集団による厳密な検査により、乗客の安心・安全が守られていることを実感することができる。ちなみに、「ひらかたパーク」の乗物も、この車両工場で整備・検査が行われているそう。

見学では、車両に入ったまま洗車機に入ったり、運転席での記念撮影、車内アナウンスなども体験できる。いずれも見学プランならではの貴重な体験だ。見学は8/19(月)、26(月)にも予定されており(いずれも見学前日にホテルに宿泊)、京阪グループの各ホテルのホームページから予約することができる。私たちを日々運んでくれる電車の安心・安全がいかにして守られているか、見学に出かけてみては。

【取材・文=関西ウォーカー座親万梨枝 撮影=小林哲朗】

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