夏の終わりは工場夜景を巡る冒険に。船に乗って“むき出しの美”が待つ航海へ出発!

東京ウォーカー

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一時期の熱狂的ブームもすっかり定着した工場夜景。いまや全国に広まった“工場夜景クルージング”だが、6年前に初めて仕掛けたのが、夜景評論家・丸々もとお氏だ。実際に川崎の工場夜景を船で案内してもらいながら、その魅力を聞いた。

「お客さんと一緒に乗船すると、皆さんの感想がマチマチなんです。普通の夜景の場合『きれい』『美しい』が大半なのですが、工場夜景の場合はもっと具体的。子供のころ遊んだジャングルジムのように見えるとか、体の中の臓器みたい、高度経済成長期の日本の勢いを感じる、など。それはなぜかというと、工場の光というのは“見せるための明かり”ではなく“作業のための明かり”なんですね。光の羅列がバラバラで抽象的。だからこそイマジネーションをかき立てるし、見る人によって感想も違う。計算されていない非日常の風景ゆえに一人ひとりの心に深く刻まれる。それが工場夜景の美学です。」

薄暮の中、京浜運河を進んでいくと、やがて瑠璃色の空を背景にオレンジと白い光の巨大プラントが浮かび上がってきた。むき出しの鉄骨に配管パイプやタンクが合わさった姿は、初めてなのにどこか懐かしい。確かにこの風景は、見る人の年代や思い出によって、まったく異なるイメージを喚起させるだろう。無秩序に並んだ光が時間帯や天候によって微妙に色を変え、メタリックに輝いてみえたり、優しい光の帯に見えたりする。では、クルージングで楽しむポイントは?

「船で揺られながら細い運河に入ったり、横浜コースの場合は波の高い海に出るので、冒険気分を味わえます。ごく近くまで移動でき、さまざまな角度から眺められる。また、工場特有のにおいや作業の音、潮風など、五感で楽しめるのもクルーズならでは。感動もより強くなるというわけです。」

その言葉どおり、さわやかな夜景を浴びて進む船のデッキから、次々と移り変わる工場の風景。プシューっと音を立て吐き出される水蒸気や、煙突から噴き上がる炎、漂う石油系のにおいなどが、全身に訴え明け、心が強く揺さぶられる。百聞は一見にしかず、とにかく一度体験してみればその魅力が実感できるはず!【詳細は8月20日(火)発売号の東京ウォーカーに掲載】

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