【その1】「遂に来た!」 マキタスポーツが満を持して、メジャー1stアルバム「推定無罪」をリリース!
関西ウォーカー
マキタスポーツが、得意の作詞作曲モノマネを引っさげて、43歳にして遂にメジャーデビュー。オリジナル楽曲も交え、新旧のマキタスポーツ楽曲が収録されたベストアルバムのようなメジャーファーストアルバムが完成した。芸人でもあり、ロックバンドでもあり、不思議な立ち位置にいた彼が何を目指し、どこへ向かおうとしているのかに迫った。どんなネタをしようと、どんな歌を歌おうと…、匂ってくる彼独自の生活感にもついて聞いている。じっくりと読んで頂きたい。
-良い意味でインディーのイメージが強いマキタさんがメジャーデビューなのは、以前から応援させてもらっている人間にとって感慨深さがありました。ご自身的には、いかがですか?
「贅沢な感じのアルバムにはなってますけど、別に問題はないですね。初めてインタビューで会う方々に『売れるまで苦労されて…』と言われますけど、仕事が忙しくなった今の方が苦労していますよ(笑)。だって、今まで好きな事しかやってないんだから苦労してないよ」
-今、怒髪天やフラワーカンパニーズもテレビで苦労人ロックなんて言われますが(笑)、二組ともマキタさんと同じ事言ってましたよ!
「(笑)。苦労人って言いたがるよな…、今の方が苦労してるって! でも、メジャーは引き締まるよ。遠慮はしないけど、色々伺いを立てないといけないとこはある。今まで、やっぱ野放図になっていたからね。全力でやるし、やらしてもらえるんだからガンガンやっていくし」
-満を持してというタイミングでしたか?
「うん、遂に来たかって思ったよ。今までは特殊な活動だったから。バンドでツアーを組み、CD売って歩き…、だからアングラでやるべき事はやり尽くした。そこ(メジャー)しかないでしょと思ったし、実際目指していたし」
-今、忙しいというお話でしたが、具体的にどのような状況ですか?
「要は新しいものを作る時間が無い。でも、手は抜けない。テレビって物産展に参加するみたいなものだから、しっかりと店舗を構えておかないといけない。物産店から戻る時も、しっかり自分の店舗がないと戻るべき場所がないわけだしね。ただ、とりあえず今回のが集大成ですから。なので、次回作は考えてないし、考えていたとしても言いたくないというか。メジャーと手を組んで作った商品をちゃんと売るという事が、今必要な事だから。売りこぼしだけはしたくない。どっかで、まだ出会ってないけど待ち望んでくれている人がいるから。モスバーガーで働いていた時にチャンスロスという言葉があったんだけど、本当に売りこぼしをしちゃいけない。せっかくインディーでいたら出会えなかった人に出会えるチャンスが、メジャーの今はあるんだからさ。メジャーになった事で、待ち望んでいる人だけでなく、待ち望んでないと言ってくる人にも出会う…、その両方を引き受けるしかないと思う。メジャーっていうのは、そういうところじゃないかな」
-まさしく、そうですよね。今作は本当に集大成でベストアルバム感もありますよね。
「うん、でも本当はもっとこだわりたかった。もともと、多作家でもないので忙しさにかまけて楽しちゃうとこもあるのよ。だからこそ、やる時は集中したい。ちゃんと環境作りは今後していきたい。インプットが今できてないから、時間をこじ開けてでもやらないといけない。今回は1回、空にしちゃった方がいいかなと…、出し切った方がいいかなと…、だから、こんな感じにはなりましたね。曲順もね、スタッフにお任せしたんだよ。今までみたいに自分でこだわると、出会いたい人に出会えないかもだから。アンコールとして最後に入っている『浅草キッド』(同じ事務所のビートたけしの楽曲)も個人的には反則技なんだけど、このくらいベタな方が良いのかなとも思って」
※【その2】に続く
【取材・文=鈴木淳史】
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