【その2】「遂に来た!」 マキタスポーツが満を持して、メジャー1stアルバム「推定無罪」をリリース!
関西ウォーカー
※【その1】の続き
-ベタというか…、今回に賭ける想いが伝わってきましたけどね。でも、つくづくマキタさんって不思議な立ち位置だなって思ったんですよ。
「はいはい、その通りで、お笑いのコミュニティーにいても、ロックのコミュニティーにいても馴染まない。子供の頃さ、みんな野球をやっていたのに、剣道をやっていたりしたんだけどさ」
-当時から、わかりやすいメインストリームに自然にいなかったのも知れませんね。
「愛を語る人とかに、当時からひいていたから(笑)。高校でもスクールカーストでいうと上位なんだけど、ゴリゴリヤンキーでもなければサブカル少年でもなかったしね。東京出てからも別に馴染まないけど、山梨に帰りたいわけでもないという…、まぁ、そのもっと売れたいんですよ。だって、未だにレギュラー番組を持っているテレビ局で警備員と押し問答になって入れてもらえないから! もっと偉くなりたい」
-以前から僕はどこにいても馴染まないけど、何か惹かれてしまうマキタさんが好きだったんですよ。音楽活動を何かしらする芸人さんもたくさんいますけど、その中でも全然タイプが違うんですよ、他の芸人さんと。
「越境者というか…、旅人というか…。笑えればいいわけでもなく…、感動するだけでも照れくさい…。こういう音楽活動をしている芸人っていないですよ。独自のものだと思います。清水ミチコさんとも対談させてもらいましたが、ミチコさんはモノマネに気持ちよさを覚える人だけど、僕はそうじゃないしね。理屈っぽく考えて、自分で勝手に租借するというか」
-なるほど…。楽曲の話も触れたいのですが、「1995 J-POP」が誠に秀逸な時代を切り取った歌なんですよ。当時17歳だった男子が主人公の歌なんで、個人的には自分の年齢と同じだから…、余計に染みたのかも知れません。でも、マキタさんは、その年齢と約10歳違うのに、何故この年齢で設定したのかなって思いました。
「例えばデビュー28なんですけど、大体人より何でも10年遅れてるんですよ。だから、27とか28は人でいうハイティーンなんです」
-(笑)。マキタさんは90年代という時代は、お好きでしたか?
「音楽にしたって、何にしたって、独特のふわふわ感がありましたよね。宮台真司の『終わりなき日常を生きろ』みたいな。ゼロ年代以降とは、また違う時代ですよね。90年代って、良かったと思いますよ」
-ゼロ年代以降でいうと、マキタさんはより東京に根を降ろし、家族もいる。過去のDVD「上京物語」(映像作品バージョン)なんかもそうですが、家族も出されたりするじゃないですか。家族出す出さないに限らずでもありますけど、何か生活感がするんですよ。バンドマンでいうと、曽我部(恵一)さんに少し近いのかも知れないですけど。でも、音楽活動もしている芸人という枠では、他にそんな人いないんですよ。
「あ~、生活感が練りこまれちゃっているという事ね。確かに、そういう匂いの部分は独自の部分かも知れない」
-今後、そういう匂いがより出た作品を作り出して欲しいなと思っています。僕は「上京物語」が好きですから、特にあのDVDは本当に素晴らしいので…。
「ありがとうございます。生活感…、匂い…、はいはい、なるほどね。でも、次は『カンナムスタイル』みたいな楽曲を作るかもよ(笑)」
-それは、それで期待しています(笑)。今日は、ありがとうございました!
【取材・文=鈴木淳史】
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