いのうえ作品に初参加! 舞台“いのうえシェイクスピア”「鉈切り丸」に出演する生瀬勝久を直撃!

関西ウォーカー

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舞台“いのうえシェイクスピア”「鉈切り丸」のキャンペーンに、主演の森田剛、演出のいのうえひでのりと共に生瀬勝久が来阪。青木豪の脚本で「リチャード三世」を源平の乱世に置き換え、稀代の大悪党の生きざまを描く豪華絢爛な戦国絵巻の物語だ。生瀬の役は、鉈切り丸こと源範頼(みなもとののりより)の兄・源頼朝。初舞台となる成海璃子のほか、麻実れい、若村麻由美らと、いのうえ作品に初参戦する!

Q:いのうえ作品に初参戦とは意外です。

「知りあってから25年以上ですね。もともと劇団そとばこまちと新感線で、20歳代から交流はあったけど出たことはなかったですし、その後も何度かオファー的なものはあったんですけど、スケジュールが合わなくて。新感線の魅力は、やっぱりエンターテインメントですね。ほんとに豪華だし。自分がもし出るとしたら、ボクは歌ったり踊ったりすることがないので、新感線の中でどういう感じで生きられるのかなって、暇つぶしには考えてました(笑)。で、50歳代になって、初めて、です」

Q:頼朝役ですが、作品の印象は?

「脚本自体は非常にくだけていて、現代語をたくさん使って、ものすごく分かりやすい。多分、見ててボクが一番分かりやすい役なんじゃないかな。ボクがやさしく、歴史や状況をお客様に伝えるので、ボクの話を聞いていたら背景が分かる。そこに、剛くんが演じる鉈切り丸がいろいろと感情を動かしていく。ものすごく楽しいお芝居だし、ボクが楽しければ楽しいほど、鉈切り丸の生きざまや、突き進んでいく気持ちがはっきりと出てくると思う。だから、ボクは地明りを作って、話全体が暗くならないようにする、という役回りなんではないかと思っています」

Q:今回の一番の楽しみは?

「自分の中では、すごく自分らしい役をいただいたなと。当て書きなのかどうか、台本を読む限りは、僕が本当に楽しくお芝居ができるようなダイアローグなんですよ。最初、頼朝は何となく悪い役というイメージやったんですけどね。この作品で、下手したらボクがリチャードなのかなっていうくらいの。ところが台本をいただいた時に、あれ、こっち?と思ったんです。で、古田新太くんの位置に行くんだな、と。体力はそんなにないので、古田くんの踊りと殺陣の部分を、しゃべって笑わせる。しゃべり倒しますから(笑)。でも、多分、ボクはいのうえ歌舞伎の中で新風を巻き起こすんじゃないかっていうくらい、笑わせますよ(笑)。いのうえさんが演出した俳優の中では、多分、ボクが一番変わってるんじゃないかな。良いとかではなくて、変わってると思います」

Q:シェイクスピア作品への出演は…

「もちろん、あります。そとばこまちの時に何本も。『テンペスト』も『真夏の夜の夢』も。蜷川さんの『ハムレット』も出てます。でも、どんな作品でも、演るのが好きなんですよ」。

Q:演じるという意味で、舞台と映画では違いがありますか?

「変わらないとは思うんですけど、演劇には演劇のボクなりの参加する楽しみがあって、映画には映画の楽しみがある。テレビにはテレビのっていう感じなんですよね。だから、演じるにおいてもそれぞれ違う。だけど、何かキャラクターを作るということに関しては、ものすごく興味がありますし、刺激があります。自分の人生においてね。何か、新しい表現の仕方、ま、僕の場合は表情と日本語なんですけど、それと新しい台詞のリズムができた時に、すごくうれしいです」

Q:作・演出については?

「物語を作るのは、今、さんまさんとタッグを組んでやってます。けれども、それは本当に辛いです(笑)。辛いけどやりがいもありますし、自分の中でそれをやることが自分の修行であったり、いろんなことを勉強する機会もあって。楽しくばっかりやってたら、人間てダメになりますし、誰からも注意されなくなりますから。台本書いてダメって言われることも、ひとつの修行だと思ってます。だから、演じることはすごく楽しい。でも、演出は夢を見れますし、演技っていうのは現実が見えますので、バランスよくやりたい。今、そう思ってます。演出は、さんまさんの舞台以外では『橋を渡ったら泣け』と『楽屋』の2本を、東京だけですが、やりました。どちらもすごくいい作品で、自分でも手ごたえのある演出ができたと思います。役者だけじゃなくて、演劇や、いつかは映像の方でも演出を手がけたりできればいいですねぇ」

Q:大阪で必ずすることってありますか?

「いつもの居酒屋で食事する、くらいかな。お酒はあんまり飲まないので、食事です。いつもそこのお店に顔を出しますね。一人で行くことも、共演者の方を連れて行くことも。劇団の稽古場近くにあった、十三の居酒屋です。美味しいですよ。必ず食べるのは、餃子、それとチャーシューとキムチともやしの三種盛り。メニューもお店も、ほんと昔から変わってないので、安心して行けるんです」

Q:今後はどういう活躍を?

「やってることは、昔とほとんど変わってないんですよ。考え方も変わってないですし。仕事は来るもの拒まずで、来た球はすべて受けます。事務所は拒んでるかもしれないですけど、ボクはほんとにお仕事を断ったことはないんです。歌と踊りのないものを基本に仕事を受けていて、声を掛けられたら、どこへでも行きますよ(笑)。台本を読んでからとか、演出や出演者が誰かとか、関係ないです。よっぽど嫌いな人が出ていても、出ます(笑)。プロですから。職業役者、ですね」

Q:現在のマイブームは?

「釣り。昔からずっと好きなんですけど、ちょっと今、また再燃してまして。基本は海、でも、川もやりますよ。一日あれば行けますし。8月のお盆には三重県に。いつもここに行くとは決めていないですね、家族で過ごせれば。釣りも家族で行くんです。お友達のご家族と一緒に。それが今、一番楽しみですね」

【取材・文=ドルフィンコミュニケーション】

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