関東学院大学×横浜ウォーカーコラボ講座「横浜学」、第3回「横浜のシルク」大盛況!

横浜ウォーカー

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関東学院大学と横浜ウォーカーという、横浜にゆかりの2者がコラボした、特別公開講座「横浜学」。「横浜の港」「横浜の文学」と続いた待望の第3回「横浜のシルク」が、9月8日(日)関内のKGUメディアセンターにて開催された。

今回の講師陣は、関東学院大学人間環境学部教授で、「服飾美学」を専門に、現在は横浜市が所蔵する戦後横浜の輸出スカーフのアーカイブ化に取り組まれる、山崎稔惠先生、1859年、日本初となる洋装絹織物ブランドとして、横浜から世界へ羽ばたいた、S.SHOBEYの4代目であり、音響・楽器などで世界に知られるベスタクス株式会社社主でもある、椎野秀聰先生、横浜中華街に店を構える服飾ブランド「ROUROU」のデザイナーであり、パリコレのモデルとしての活躍経験もある早園真己さんの3名。生糸だけではなく、絹製品も含めた「シルク」と横浜の関わり、その中でも大きなウエイトを占めた「横浜スカーフ」の歴史から現在、未来まで興味深い講義が展開された。

山崎先生の基調講演では、横浜とシルクの歴史からはじまり、現在取り組まれる横浜スカーフのプロジェクトについて、なぜ膨大な数の横浜スカーフが横浜の倉庫に保管され、それがいまやっとアーカイブ化が始まったのかなど、わかりやすく解説。

続いて、椎野先生が、曽祖父にあたる椎野正兵衛氏が開港翌年に世界へと輸出した横浜の絹織物について、イギリスのビクトリア女王へ献上されたドレッシングガウンについてなど、貴重な写真や資料と共に講義。「技術」と「技能」の違い、日本のものづくり衰退への危惧と提言など、時にユーモアをまじめ、時に熱く、横浜人はもとより日本人として何をすべきかを語った。

早園さんは、実家が横浜でシルクスクリーン製版型を作っていたというバックボーンから、幼少のころから横浜のものづくりの現場を見てきたという経験、また自身もトレースを手伝っていたという経験をもとに、いま手がける自身のブランド「ROUROU」を今後どのようにしていきたいかなどを話してくれた。

その後のフリーディスカッションでは、S.SHOBEYの作品やこだわりのポイントを実物を手にしての解説や、「ものをつくるということ」への意見が飛び交う。貴重なガウンを早園さんが身にまとい会場をウォーキングする場面もあった。ディスカッションの最後には、椎野さんから、今後の横浜のものづくりをリードしていくであろう早園さんにエールを送り、早園さんも未来へ残るものづくりの決意を語り、約2時間の充実した講義は終わった。

会場に集まった61名の参加者からも質問が多数寄せられ、講義終了儀も各先生が提供し会場に展示された、横浜スカーフ、色刷り、シルクを使った傘やバッグなどを熱心に見つめるなど、講義の充実度がよくわかった。

次回第4回の横浜学は12月開催予定。テーマや参加方法などは関東学院大ホームページ、横浜ウォーカー誌面で発表される。

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