【WEB連載】田中稲の仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」 31曲目「テクノでピコピコ!」!」
関西ウォーカー
私事で申し訳ありませんが、ワタクシ、ついに長きに渡って愛用し続けたガラケーと別れを告げ、今まで憧れつつも遠い存在と諦めていたスマホ(しかもアイフォーンッ!)とお付き合いすることになりました。
が。
スマホ君、手強し(号泣)。文字を打つだけでもヒーハーだ! 「メルアド変更しました」と入力するのに指をベットリと横にスライドさせるが、慣れておらず力が入り過ぎて「めめめめめ」となったり、横の「や」まで入力されて慌てて戻して結局「めやめやめや」となったり、やっとこさ一文を打ち終わったと思ったら、宛先のところに「メルアド変更しました」と入っておりンギャー……。ああ無情。。
10年分の肩のコリを一晩で覚え、まさかの肋間神経痛が復活。新しい文明に溶け込むのって大変、と少々凹んでおりましたが、先ほど「観月ありさ、スマホデビュー『使いこなせるかな』」というニュース記事を見てガバッと復活。「伝説の少女」と同じ時期にスマホデビュー、しかも彼女も不安を抱いている様子! なんて何という偶然ッ。私達同じ運命なのねっ(いやいやいやいや)。
……とまあ、自分を何かと慰めながら、到底使いこなせないスマホをナデナデしているわけですが、おかげで今回のテーマを「テクノにしよう」とひらめくことができたわけです。ええ。テクノとスマホがどういう関係があるかって? ……えーと、両者ともなんとなくデジタルチックじゃないですか。同じ三文字だし(滝汗)。そこらへんは深く追求しないでッ!
理由はさておき、テクノである。テクノと言えば誰もが思い浮かぶであろう曲がYMOの「ライディーン」ではなかろうか。シンセサイザーで加工された音が近未来を想像させ、今聞いてもカッコいい! それは分かっちゃいるのだが、私が今回お勧めしたいのは、そういった洗練されたテクノではなく、アイドルが歌う「テクノっちうにはちょっとユルイけど、いいじゃんいいじゃんカワイイじゃん」という「テクノ歌謡」である。
まず一曲目は榊原郁恵嬢の「ROBOT(ロボット)」。愛しているという一言だけくれたらあなたのいう通り動くわ、私あなたのロボットよん、という、超キュートだが悪い男に引っかかる危険満々の女の子の歌である。郁恵ちゃんが歌の世界観に合わせて、カクカクとしたロボットダンスを披露するのだが、これがウマいッ。さすが初代流石ピーターパン! こんなロボットがいりゃあ貯金はたいても購入するわいな、と思ってしまうだろう、男なら!
二曲目は、知る人ぞ知る、ピコピコな音楽に合わせて桜田淳子姫がピンクのキラキラ全身タイツでナイスバディをクネクネうねらせるセクシーテクノ「ミスティー」だ! 始終妖艶な笑みを浮かべつつ、鼻にかかった歌声で、無機質に歌う淳子様の美しさよ。ほぅぅ(←ため息)。
桜田淳子さんは、実は歌い手としていろんなジャンルを冒険し高みに昇りつめようと努力する、「アイドル界のアルピニスト」みたいな人である。シャンソン風味の「窓」ありーの、中島みゆきの上を行く失恋ボロボロ度を表現した「しあわせ芝居」ありーの。「ミスティー」でのピンクの全身タイツも、事務所に無理やり押し付けられたのか思いきや、調べてみるとなんと淳子様直々に「オリビアニュートンジョンがライブビデオで着ていた衣装を参考に」デザイナーにお願して作ってもらったそうじゃないか! さすが、このプロ意識。このセンス。最近復帰説が本格化しているが、正座してお待ちしております、青い鳥ッ。
締めの一曲は、私はワルオ君が好きでした。青春テクノ歌謡の名作、イモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」で。で。また次回お会いいたしましょう。田中稲でした。
【文=田中稲】
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