【その1】加藤登紀子のほろ酔いコンサートが12月関西で。来年のデビュー50周年を目前に“混沌”としたコンサートに!?
関西ウォーカー
ことしも恒例の「ほろ酔いコンサート」が年末にスタートすると聞き、その取材のため9/14に京都・祇園のロシアレストラン「キエフ」を訪問。その日は「加藤登紀子ソング&トーク」ライブの当日、取材陣も一部公演を拝見したのち、その感動のままインタビューを敢行した!
_今日は、京都『キエフ』でのライブを先に拝見させていただいたのですが…もう最初から目が赤くなってしまいました(笑)。
加藤「そうなのよね(笑)。私自身も『百万本のバラ』を歌っている時に泣きそうになっちゃって。なぜだかね(笑)。でも、聴いてくれた方がそう思ってくださったなら、私が思い描いていたことが伝わったのかしらね。あの曲はいつもはどちらかと言うとお祭り騒ぎで歌うのだけど、今日はあの曲の持っているイメージをそのままみなさんに伝えたいと思って、弾き語りをさせていただいたのだけど、自分自身がすごくウルっときてしまって。一曲が終わるごとに…何て言うのかな、不思議な余韻で『次の曲にいくのが惜しい』っていう気持ちになっちゃってね(笑)。」
_わかります(笑)。ことしも11月より、恒例の『ほろ酔いコンサート』がいよいよスタートしますが、今回は来年の『デビュー50周年に向けてのカウントダウン』の区切りでもありますよね。「50周年」というのは、ご自身にとって数字的な区切り以上のものがありますか?
加藤「そうですね。来年はいよいよ50周年のスタートの年になるわけなんですけど、それもあって、今年のコンサートは“混沌”としたコンサートにしたいと思ってるの(笑)。」
_混沌とした(笑)??
加藤「そう。“大混沌”コンサート(笑)。実際の節目の時はどうなるのかわからないんだけど、今はそこに向けてまとまっていく気持ちっていうか。やっぱり50周年に向けては、それなりの改まった想いっていうのはあるのかも知れないけれども、今回のステージでは、そこに至るまでに私が培ってきたもの…シャンソンだったり、最近ではロックミュージックだったり、これまでの道筋の中にはあらゆるものが本当に“混沌”と存在しているので。そのすべてをここでお見せしたいなって思っています。」
_ロックミュージックとの出会いが、現在の登紀子さんの音楽の大きな柱になっているようですね。
加藤「今回の映画『キャプテンハーロック』の挿入歌に関しては、佐藤タイジさん(THEATRE BROOK)との出会いが直接的なきっかけになりましたね。去年の3月11日に日比谷公園で一緒に歌ったのがきっかけだったんですけど、それから1年間『何か一緒にやりたいね』ってお話をずっとしていて。それで、まず最初に私から『New Revolution』という曲を作って、今度はタイジさんから『愛と死のミュゼット』という曲をいただいて。これがすごくいい曲でね。そこから、もっとTHEATRE BROOKと一緒に踏み込んだものを作りたいって思って生まれたのが、このキャプテンハーロックの挿入歌『愛はあなたの胸に L'a mour Dans Ton Coeur』だったの。」
_「愛と死のミュゼット」は、すごく痛切な曲ですね。
加藤「人類史の断面を見ているようなね(笑)。タイジさんがそこに踏み込んでくれたっていうのはすごく嬉しかった。今年のフジロックフェスティバルでは、エディット・ピアフの『愛の讃歌』と『私は後悔しない』の2曲とキャプテンハーロックの曲をやらせてもらったんだけど、すごく盛り上がりましたね。シャンソンとロックという、音楽のジャンルとしては離れたところにいたものが一緒にひとつの音楽を作るにあたって、タイジさんにシャンソンの世界に入ってきてもらうのも違う、かと言って私がロックの世界に入っていくのも違う、と感じていたので、彼に提案したのは『どこかまったく知らない島にでも行く気持ちでやらない?』てことだったの(笑)。その結果、シャンソンでもロックでも、やっぱり『魂の融合』というか、そういう存在だよねっていう気持ちになれましたね。」
※【その2】に続く
【取材・文=三好千夏】
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