東京ラーメンショー2013から広がる新たなご当地ラーメン
東京ウォーカー(全国版)
日本各地で親しまれているご当地ラーメンや有名店のコラボ麺が一堂に会する「東京ラーメンショー」。昨年は10日間で50万人が来場し、年々人気の高まっている日本最大級のラーメンイベントだ。5回目となる2013年は、11月15日(金)から24日(日)の10日間、計40店舗が出店する。会場は例年通り、東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園だ。
10月17日(水)、2013年の出店ラーメン発表記者会見が都内某所にて行われた。スペシャルサポーターである元SDN48の大山愛未と、人気グラビアアイドル篠崎愛を中心としたユニット、AeLL.(エール)も応援に駆けつけた。実行委員長、ラーメンデータバンク取締役会長の大崎裕史氏は今年のラーメントレンドをこう語る。「こってり濃厚ブームが落ち着き、鶏を使ったあっさりとしたにごりのない清湯スープが売れているよう」。目配り、気配り、心配りに徹し、おもてなしの心を尽くしたラーメンを提供したいという。
第1幕の注目は、3年間行列No.1を作った秋田の錦本店が宮城・仙台の超人気店、ラーメン本竃とコラボした「極旨トロ肉豚骨」。中華蕎麦とみ田と50年以上続く老舗、博多だるまの奇跡のコラボ麺「呼び戻しブラック」もぜひ味わいたい。東京初登場となる、兵庫の「播州赤穂塩ラーメン」や、ピリ辛の名古屋名物「名古屋台湾ラーメン」も見逃せない。富士山応援団も務めるAeLL.のリーダー、西の一押しは静岡から初出店の「富士山“極み“らーめん」。最近塩ブームが落ち着いたという篠原は、味噌味に目覚め「札幌濃厚味噌ラーメン」が気になるそうだ。
第2幕では、1日の最高売上杯数記録を保持している徳島の「熟成とんこつ徳島ラーメン」に視線が集まっている。ラーメン評論家の北島秀一氏は「なかなか都内で定着しなかったが、昨年から3軒ほど徳島ラーメンの店ができたので、今年ブレイクしそうだ」と予想。3年連続スペシャルサポーターを務める大山も、「毎回売り切れなので今回は絶対に食べたい!」と注目している。
珍しいところでは、秋田の「稲庭中華そば」。稲庭うどんからヒントを得て開発したオリジナルの中華乾麺を使用している。干すことで生麺にはない食感となめらかな喉越しを実現した。秋田を愛する店主たちが、秋田の食文化を広めるために作り上げた渾身の一杯だ。また、福島からは「喜多方黒中華そば」が東京初登場。東日本大震災の風評被害と戦う福島のラーメン店グループと、それを応援する地元民たちが作り上げた「福島ラーメン組っ!」によるもの。郡山ラーメンの黒醤油ベースと喜多方の縮れ麺を合わせた新しい一杯となっている。参加店舗や各店の名物ラーメンの特徴を見事に抑え擬人化した個性溢れる萌えキャラクターが実に魅力的だ。
このイベントをきっかけとして、日本各地に埋もれている食文化に注目が集まり、各地の町興しや被災地支援につながることを期待したい。味わう楽しみだけでない、ご当地ラーメンの可能性は果てしない。【東京ウォーカー】
この記事の画像一覧(全20枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介