14年秋、新館「平成知新館」がオープンする京都国立博物館。文化大使・井浦 新に直撃した!
関西ウォーカー
去る10/20に、京都国立博物館内の茶室「堪庵」にて開催された「ミュージアム茶会」。当日、挨拶した同館の文化大使でもある、俳優の井浦 新氏に文化大使や伝統文化について直撃した!
_今年の春に、京都国立博物館の文化大使に任命されましたが、その活動とは具体的にどういったものですか?
井浦「文化大使の努めというのは、まずは京都国立博物館の魅力を広く伝えていくということがひとつです。そしてそれに伴ったイベントや行事などにも参加していくのですが、ただ参加するというだけではなく、企画段階から一緒になって携わっていきたいと考えています。僕自身、役者だけではなく、個人として物作りや文化活動にも積極的にかかわっているという背景がありますので、自分がこれまで得て来た知識や経験を持って深くかかわっていけたらと思いますね。今回、このような大役をやらせていただけるというせっかくの機会ですので、今後はトークイベントやミュージアムグッズのデザインや制作なども予定しています。僕は現在でも、伝統芸術や伝統文化にまつわる様々な写真を撮りながら文化活動を行っているのですが、京都国立博物館の新館がオープンしたあかつきには、これまで自分が撮り続けてきた写真をもとに公演を開催することが出来れば嬉しいです」
_“文化大使”としての、ご自身の意識というのは。
井浦「先にお話したように、僕が個人的に行っている文化活動について博物館の方とお話する機会があったのですが、役者として公に周知されていることで、京都国立博物館を広く知ってもらう役割を担うことや、僕の能力やアイディアをフル活用した文化活動が推進できたらいいなと思っています」
_井浦さんは俳優以外にもクリエイターとしての活動もされていますが、その中でも『伝統文化』や『伝統工芸』を中心にした『もの創り』に取り組まれていますよね。
井浦「今取り組んでいる京都国立博物館公認グッズのプロジェクトは、『京都国立博物館』でしか表現できない世界観があるので、博物館が誇る歴史的な芸術や技術、そして京都を中心とした日本の工芸の職人の方達と直接プロダクトを作っていきたいと思っています。例えば、京都国立博物館の所蔵品と日本の工芸を繋げたり、浮世絵の要素を生かして、漆塗りの万年筆をデザインしたり…既存の素晴らしい芸術と現代の匠の技術を組み合わせて、新たに何かを生み出すというのが『もの創り』において文化大使である自分自身の務めであるとも考えています。京都国立博物館の新しい魅力を生み出すお手伝いができれば嬉しいですね」
_京都という街に縁はありますか?
井浦「京都という街にはこれまで度々訪れているのですが、今回、文化大使を務めることになってからはより加速しましたね(笑)。これまで日本の文化、風土、伝統をテーマにしたフィールドワークを行ってきたのですが、個人的に続けてきていたそのフィールドワークが、今回こういった形で生かせるというのは本当に嬉しいです。京都は本当に文化の宝庫で、特に芸術は京都から全国に散らばっていっている。「文化の源流は京都にある」という言葉通り、知れば知るほどより魅了されて。京都は個人的にも興味溢れるものが本当に多い場所ですね。伝統と技術を継承している匠の方たちに逢って、技を見せていただいて、直にいろいろなお話を聞く機会もあるのですが、文化大使となってそういう“源流”にいらっしゃる方々と深く関われるというのは非常にありがたいことだと思っています。今まで以上に学ばないといけないことも多いのですが、趣味の範疇を越えて、また新たな精神性で京都と向き合えるようになったことは自分自身にとってもすごく貴重ですね」
【取材・文=三好千夏】
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