すりたてのような鮮やかさ!?北斎の作品が名古屋に来日

2013年12月26日 11:01更新

東海ウォーカー

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大胆な構図や鮮やかな色彩で世界中の人々を魅了する浮世絵。その中でも特に人気の高い葛飾北斎の展覧会「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」が、2014年3月23日(日)まで名古屋ボストン美術館で開催されている。約140点に及ぶ出品作品には、浮世絵だけでなく、希少な版本や肉筆画なども含まれ、充実した展示となっている。

江戸後期に活躍し、かぞえ90歳で没するまでの約70年間、ひたすら絵の道を突き進んだ北斎。役者絵、美人画、花鳥画、風景画など様々なテーマを描き、伝統や流派に縛られなかったことも大きな魅力だ。ほとんどの作品が日本初公開という本展は、優れた日本美術のコレクションで知られるボストン美術館所蔵品から、保存状態が良く、発色の鮮やかなものや珍しい作品などが集められており、北斎の多彩さが十二分に感じられる。

誰もが一度は見たことのある「冨嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」などの代表作はもちろん、初期の武者絵「難波六郎常任」、娘の応為の肉筆画「三曲合奏図」まで幅広い作品が楽しめる本展。他にも、幼児雑誌の付録を思わせる、切り抜いて組み立てる組上絵「しんはんくみあけとふろふゑ 天の岩戸神かぐらの図」や北斎としては珍しい大判5枚続きの「吉原遊廓の景」など、ボストン美術館にしかない希少で貴重な作品が多数展示されている。浮世絵をあまり見たことがない人はもちろん、見慣れた人にとっても嬉しい驚きを与えてくれるはずだ。

2014年は、北斎漫画の初編が発行されてから200年の記念すべき年。漫画といっても、現在のようなものではなく、人物、風俗、動植物、妖怪など約4000図が描かれたスケッチブックのようなもの。絵手本として1814年に発行されたその本の版元が名古屋にあったことは、知る人ぞ知るだ。それを聞くと、北斎をより身近に感じないだろうか?発行から200年後に発行された土地で行われる本展は、この時期に、この地で開催すべきものだと言えるだろう。

名古屋を皮切りに、兵庫、福岡、東京と全国4箇所を巡回する本展。講演会や浮世絵がすられる様子を見られる実演会など、イベントも多く開催されており、北斎と彼の生きた時代を身近に感じる良い機会になりそうだ。他にも、着物で来館すると当日料金が200円割引になる「きもの割引」や、2月11日(祝)~16日(日)の期間、カップルで来場すると当日料金が200円割引になる「Go!Go!カップルで美術館」といった楽しい企画も行われる。初詣のコースや、バレンタインのデートで訪れ、まるですりたてのような驚異の色彩を体験してみてはいかがだろうか。【東海ウォーカー】

※本展は名古屋を皮切りに、神戸(神戸市立博物館・2014年4月26日~6月22日)、北九州(北九州市立美術館分館・2014年7月12日~8月31日)、東京(上野の森美術館・2014年9月13日~11月9日)でも開催される

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