【追悼:やしきたかじんさん】関西ウォーカーゆかりの著名人よりメッセージ・コメント(その1) 影山貴彦さん、松尾貴史さん、野上卓志さん

関西ウォーカー

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「関西の視聴率男」として数々のTV番組に出演、長年愛された歌手・タレントのやしきたかじんさんが1/3に死去されました。64歳という早すぎる死に、私たち関西ウォーカー編集部からも哀悼の意を評します。また、関西ウォーカーに関わる各界の著名人からも、たかじんさんへの追悼とお礼のコメントが続々と届いていますので、ここで紹介いたします。

※掲載は順不同。

●影山貴彦さん(同志社女子大学教授、元毎日放送プロデューサー)

「やしきたかじんさんと『東京』。」

メディアに速報が出る40分ほど前、やしきたかじんさんの訃報に触れた。

関西を中心に、たかじんさんの死を悼む声が大きく扱われている。

豪快さ、破天荒さは、たかじんさんのセルフプロデュースに拠るところが大きいと考えるものだ。持ち前のサービス精神のなせるわざとでも言おうか。

毒舌でまくしたてていてもにじみ出る繊細さ、優しさ、気遣いの人であり、そして、ご本人も隠してはおられなかったが、相当に緊張するタイプであることが、関西人の多くが彼を無条件で愛した所以ではないか。

「東京」に対する思いも、それに符合する。

たかじんさんの著書「たかじんが来るぞ!」を年末なぜか「読んでおかなければ」と思い、読み返していた。

219ページ。

「ぼくが東京に行ったところで、何ひとつ変わるわけがないかもしれない。しかし、気持ちだけは、今のテレビを変えるつもりで行く。そうでなければ意味がない」

東京への意気込みが溢れている。

本格的な東京進出を真近に控えた時期(1992年秋)に出版された本である。

しかし、東京進出はうまくいかなかった。

そこからが、多くの人が知る、「東京が、なんぼのもんじゃい!」的なたかじん節炸裂となる。

そういう部分も含めて、いやだからこそ関西の人々は、さらにたかじんさんを愛した。

東京のみなさんは、

「なぜ関西人はたかじんをこれほどまで愛するのか」

と不思議がる。

けれどその本当の理由は、「東京に肩まで浸かっている」人々には決してわからない。

たかじんさんの代表曲のひとつに「東京」がある。

たかじんさんのコンサートに松山千春さんがゲスト出演したことがあった。

「東京」を二人で歌っている。(YouTubeで観られる)

途中、メロディーの細かな部分を千春さんが忘れる。

たかじんさんは舞台袖近くまで移動し、さりげなく、メロディーのアシストをする。

まさに彼の細やかな優しさを感じ取ることができる。

たかじんさんの荒々しい部分しか、東京の人には伝わらなかったのかもしれない。

けれど、もし東京の人々が十二分に彼のことを認知してしまっていれば、

たかじんさんは、ここまで関西の人々に愛されなかったはずなのでる。

関西のファンは、「好きになった人はとことん愛する」、そんなタイプの人間が多い。

「東京」は、たかじんさんが歌ったからこそ、素晴らしい。

※影山さんの個人ブログの記事「やしきたかじんさんと『東京』。」を本人の許可を得て転載させていただきました。

http://ameblo.jp/takazaemon/entry-11745526826.html

●松尾貴史さん(タレント)

京都の老舗バーで訃報を知りました。必ず戻って来はると思っていたので愕然としています。

最後にお目にかかったのは療養明けで活動再開された頃の「たかじんNOマネー」の収録時でした。復帰されて最初の収録、「たかじん胸いっぱい」の時もご一緒しましたが、本調子ではないながらも、カメラが回っている間は元気な頃のちょっと二日酔い、ぐらいの雰囲気でした。

合間にはやはり息を整えたり水分補給をされて一息つかれたりを、スタジオのカーテンやセットの陰でなさっていました。

復帰祝いの乾杯時の挨拶で、声を詰まらせていらっしゃるのを初めて拝見し、闘病のきつさがうかがわれました。

デビューして数年経った頃、一人暮らしのたかじんさんのマンションでサシで痛飲して以来、四半世紀以上お世話になりっぱなしです。

朝までクラブやBARをを八軒梯子されるのにお供したことがあります。朝8時に帰りたいと言う私に、俺と飲む時は昼まで付き合うつもりで来い、怒られましたが、あれは淋しがり屋の片鱗だったのかも知れません。

怖そうに見えて、繊細で優しくチャーミングな人でした。

「俺の一代記を書いてくれ」と言われ、戸惑いながらも引き受けたのですが、そのうち本人と相談しようと思っていたのですが、今だにどうすれば良いのかわからずにいます。

たかじんさんが元気になったら、彼を主演にした映画を、私が監督として撮ろう撮ろうと密かに目論んでもいました。

優れた歌手であり、おもろい藝人であり、センスに長けたジャーナリストであり、先見の明のあるプロデューサーであり、かっこええ男でした。

代わりはいません。

つつしんで哀悼の意を評します。

●野上卓志さん(一般社団法人OSAKAあかるクラブ 専務理事、桃山学院高校卒、(株)電通関西支社勤務)

たかじん先輩。

リーガロイヤルホテルのパーティで、初めてお会いした時に、桃山学院高校の後輩だということだけで、

それならついてこいと車に拉致され、北新地に連行されて高級クラブを3軒はしごして、

お前らみたいな大阪で頑張らなあかんやつらがこうしゃくばっかり並べて行動を起こさないから、

大阪はどんどんダメになっていくんや。

わしは、これから大阪に恩返ししていくからお前たちも協力しろ!と喝を入れられ、そして立ち上げたのが

大阪を民間の力であかるく元気にしていくためのボランティア組織「OSAKAあかるクラブ」です。

本当に、本気の活動を続けてきました。

たかじんさんは本気の理事長として会議に参加し、たくさんのイベントを開催したり、

いっしょに食事をしていただいたり、全員がたかじんファンのあかるクラブメンバーは、

本当に夢のような時間でした。

本当にありがとうございました。

われわれあかるクラブメンバーは、たかじん理事長のご意思を受け継いで、

今後も、このOSAKAあかるクラブを、「世界的な観光都市OSAKA」の実現を目指して邁進してまいります。

どうか見守っていてください。

本当に、楽しい時間をありがとうございました。

※「その2」に続き、ほか関西ウォーカーゆかりの著名人からのメッセージを随時UPしていきます。

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