【たかじんさん追悼】関西著名人らからお悔やみの声続々

関西ウォーカー

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“関西の視聴率男”として数多くのテレビ番組に出演し、長年愛されてきた歌手であり、タレントでもあるやしきたかじんさんが、1月3日に亡くなりました。64歳という早すぎる死に、謹んで哀悼の意を評します。また、関西各界の著名人からも、たかじんさんへの追悼とお礼のコメントが続々と届いているので、ここに抜粋して紹介します。

■松尾貴史さん(タレント)

京都の老舗バーで訃報を知りました。必ず戻って来はると思っていたので愕然としています。

最後にお目にかかったのは療養明けで活動再開された頃の「たかじんNOマネー」の収録時でした。復帰されて最初の収録、「たかじん胸いっぱい」の時もご一緒しましたが、本調子ではないながらも、カメラが回っている間は元気な頃のちょっと二日酔い、ぐらいの雰囲気でした。

合間にはやはり息を整えたり水分補給をされて一息つかれたりを、スタジオのカーテンやセットの陰でなさっていました。復帰祝いの乾杯時の挨拶で、声を詰まらせていらっしゃるのを初めて拝見し、闘病のきつさがうかがわれました。

デビューして数年経った頃、一人暮らしのたかじんさんのマンションでサシで痛飲して以来、四半世紀以上お世話になりっぱなしです。朝までクラブやBARをを八軒梯子されるのにお供したことがあります。朝8時に帰りたいと言う私に、俺と飲む時は昼まで付き合うつもりで来い、怒られましたが、あれは淋しがり屋の片鱗だったのかも知れません。

怖そうに見えて、繊細で優しくチャーミングな人でした。「俺の一代記を書いてくれ」と言われ、戸惑いながらも引き受けたのですが、そのうち本人と相談しようと思っていたのですが、今だにどうすれば良いのかわからずにいます。たかじんさんが元気になったら、彼を主演にした映画を、私が監督として撮ろう撮ろうと密かに目論んでもいました。

優れた歌手であり、おもろい藝人であり、センスに長けたジャーナリストであり、先見の明のあるプロデューサーであり、かっこええ男でした。代わりはいません。つつしんで哀悼の意を評します。

■影山貴彦さん(同志社女子大学教授、元毎日放送プロデューサー)

「やしきたかじんさんと『東京』。」※影山さんの個人ブログの記事をご本人の許可を得て転載いたしました

メディアに速報が出る40分ほど前、やしきたかじんさんの訃報に触れた。

関西を中心に、たかじんさんの死を悼む声が大きく扱われている。

豪快さ、破天荒さは、たかじんさんのセルフプロデュースに拠るところが大きいと考えるものだ。持ち前のサービス精神のなせるわざとでも言おうか。

毒舌でまくしたてていてもにじみ出る繊細さ、優しさ、気遣いの人であり、そして、ご本人も隠してはおられなかったが、相当に緊張するタイプであることが、関西人の多くが彼を無条件で愛した所以ではないか。「東京」に対する思いも、それに符合する。

たかじんさんの著書「たかじんが来るぞ!」を年末なぜか「読んでおかなければ」と思い、読み返していた。219ページ。「ぼくが東京に行ったところで、何ひとつ変わるわけがないかもしれない。しかし、気持ちだけは、今のテレビを変えるつもりで行く。そうでなければ意味がない」

東京への意気込みが溢れている。本格的な東京進出を真近に控えた時期(1992年秋)に出版された本である。しかし、東京進出はうまくいかなかった。

そこからが、多くの人が知る、「東京が、なんぼのもんじゃい!」的なたかじん節炸裂となる。そういう部分も含めて、いやだからこそ関西の人々は、さらにたかじんさんを愛した。

東京のみなさんは、「なぜ関西人はたかじんをこれほどまで愛するのか」と不思議がる。けれどその本当の理由は、「東京に肩まで浸かっている」人々には決してわからない。

たかじんさんの代表曲のひとつに「東京」がある。たかじんさんのコンサートに松山千春さんがゲスト出演したことがあった。「東京」を二人で歌っている。(YouTubeで観られる)

途中、メロディーの細かな部分を千春さんが忘れる。たかじんさんは舞台袖近くまで移動し、さりげなく、メロディーのアシストをする。まさに彼の細やかな優しさを感じ取ることができる。たかじんさんの荒々しい部分しか、東京の人には伝わらなかったのかもしれない。

けれど、もし東京の人々が十二分に彼のことを認知してしまっていれば、たかじんさんは、ここまで関西の人々に愛されなかったはずなのでる。

関西のファンは、「好きになった人はとことん愛する」、そんなタイプの人間が多い。「東京」は、たかじんさんが歌ったからこそ、素晴らしい。

■桂春蝶さん(落語家)

たかじんさんには春蝶襲名の時、様々なアドバイスをいただきました。

北新地に連れてってくださった折、酔いながらも「あのな、俺はいっつも胸いっぱいにやっとんねん、お前なんか若いんやからもっとチャッチャとブァーッとやれ!」って怒ってるような、微笑んでるような、味わい深い表情で言ってくださって…僕の宝物です。その言葉の中には、成功への全てが詰まってるような気がいたします。たかじんさん、これからも僕らの指針となり続けて下さいませ。

ありがとうございました。

■土屋敏男さん(LIFE VIDEO株式会社代表取締役)

一度だけ「そこまで言って委員会」に呼んでいただきお会いしました。大阪から発信することの意味を本当によく考えている方だと思いました。日本だけではなく世界の街がスケールメリットによって均質化していく中、考え方の基本が自分たちの生きている街の大きさなのだと教えてくれるように思えました。インターネットでたかじんさんの番組が世界中で見られるようになっている今こそその発信が我々全ての指針になってきていたのにと思うと本当に残念でなりません。そういえば、電波少年のゲストに来ていただいた時に初めてお会いして「あんた無茶苦茶するなぁー」と言われて嬉しかったことを思い出しました。心よりご冥福をお祈りいたします。

【関西ウォーカー】

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