若手注目劇作家・根本宗子が新作について語る!
東京ウォーカー
前回の10月公演からまだ3カ月というのに、早くも新作を掲げた月刊「根本宗子」。若手女性主宰者・根本宗子による劇団だ。今回のタイトルは「夢も希望もなく。」。あまり前向きなタイトルではないが、本人いわく「その時パッと浮かんだものを付けちゃっていることが多くて、あまり悩まないようにしてます」とのこと。
最終公演も差し迫った今、(多少ネタばれも含まれるが)本作について思いを語ってもらった。「今回は、まず“10年前と10年後が同時にみせられたら面白い”というところから始まって。部屋がたくさんある芝居はよくあるけど、全く同じセットが並んでいる舞台は観たことがないなと思って、面白いんじゃないかと。話自体は、すごくシンプルだしよくあるような話なので、話のシンプルさに対して、見せ方をどうしていくかをすごく考えながら作りました。『好きな人のために夢をあきらめる』って、私は割と頭によぎることが多くて、もちろん実際に実行したことはないのですが『演劇よりもこの人をとれるだろうか?』みたいなことをよく考えるので、今回そうなった場合と、過去を同時にやってみようかなと。座る席によって客席からの見え方もだいぶ違って、2回観ても楽しめる芝居なんじゃないかなと思います」。
毎回、個性的な役者がそろうのも見どころのひとつ。本作のキャストたちは根本にとってどうだったのか? 「そうですね、今回は初めてご一緒する方が多くて、大変なところもありましたが、稽古も新鮮でしたし楽しかったです。中でも長井短さんはかなり役を書きやすかったです。変なんですよ、普段から。かなり濃いキャラクターをやってもらっていますが、普段はそういう役をやらないらしくて、『“ちょっといい女”とかの役ばっかりなんです』と本人は言うのですが、逆に私は長井さんに女っぽさを感じないので、濃い役しか書けないなと。(笑) でもとっても美人ですし、普段モデルもなさっているので、すごくいろんな役ができる女優さんになりそうですよね。まだ彼女は20歳なので、私もうかうかしてられません!」。客演からは常にいろんな意味で刺激をもらっているようだ。根本にとってすっかり身内となっている梨木智香(劇団員)とここ最近連投の大竹沙絵子(国分寺大人倶楽部)については、「やっぱり二人のシーンは観ていても、やっていても安心感がありました。30歳になった女二人がただダラダラしゃべっているシーンしか実は二人にはなくって、二人のシーンは特に物語が進まないのに、セリフ自体はかなりあって、そういうシーンをいつもすごく大事に作る傾向にあるので、今回はそこを二人がやってくれて個人的にはとても好きなシーンになりました。大竹さんは受け身の芝居がとてもうまいので、どうしても毎回事件に巻き込まれる役が多くなってしまう気がします」。
では最後によくある質問。恋愛と友情、オトコと女友達、根本はどちらをとるのだろう? 「難しいけどすごくストレートな質問ですね(笑)。 どっち…もちろん状況にもよりますけど、今回のお話同様、私にも幼なじみがいて、その子と何かを天秤にかけると、やっぱり幼なじみをとりますかね。って言っておいた方がイメージがよさそうなので、友情で!(笑)」。月刊「根本宗子」第9号は1月19日(日)まで。当日券に並んでも見る価値のある一本だ。【東京ウォーカー】
この記事の画像一覧(全3枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介