【その1】Nao Yoshiokaが4/30(水)にビルボードライブ大阪でライブ! アメリカでの賞賛やデビューアルバム「The Light」など、その素顔とは?

関西ウォーカー

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アメリカ最大級のゴスペル・フェスで4万人のなかから6人のファイナリストに日本人初で選ばれ、アポロシアターのアマチュアナイトでは準優勝に輝いたNao Yoshioka。大阪府出身の彼女が、昨年11月にアルバム「The Light」でデビュー!素の彼女の魅力に迫る!

_最初に音源を聴いた時に、タフでセクシーな歌声にヤラれてしまいました(笑)。そもそもソウルミュージックと出会ったいきさつというのは?

「もともと音楽は聴くことも歌うことも大好きだったんですが、姉の影響で洋楽を聴くようになって。そこから高校で軽音部に所属していたことで、洋楽からジャンルレスになっていったり、とにかく普段の生活のなかに音楽は必ずある存在でした。ソウルミュージックとちゃんと向きあうことになった大きなきっかけはニューヨークに渡米していた時ですね。向こうでは人々の生活はもちろん、人生の中にも当たり前のように音楽が存在していて。音楽に救いを求める人の姿だったり、歌詞に共感して毎日の生活を生き抜いていく人の姿勢だったり…。日曜礼拝でチャーチに行くと、みんな泣きながら“私は諦めない”という意味が込められた歌を合唱しているんですけど、当時の私は歌うことが出来なくなっていてすごくつらい時期だったんですが、そういう状況を目の当たりにしたことで“歌をもっと信じたい”“強くなりたい”って思って。歌うことで音楽をもっと信じたいって思うようになったんです。ソウルの歌詞ってシンプルなんですが、メッセージ性がすごく強くて。ソウルミュージックの言葉に触れた時に『私が歌いたいのは、こういうソウル(魂)のこもった音楽なんだ』って再確認できましたね」

_その運命的なソウルとの出会いからはどのような変化がありましたか?

「ニューヨークでの2年半は完全に修行の日々でした。渡米してすぐに現在でも私の恩師であるボーカルトレーナーに出会ったのですが、彼のレッスンをずっと受けている日々のなかでアポロシアターのアマチュアナイトだったり、マクドナルドゴスペルフェスティバルへの出演を経験させていただきました」

_アポロシアターというとソウルミュージックの聖地でもある由緒あるステージですが、エントリーってそう簡単に出来るものなんですか?

「エントリー自体は基本的に誰でも出来るんですよ。オーディションが年に3回開催されるんですが、そのオーディションを通過すれば『アマチュアナイト』のステージに立てるという流れで」

_「アマチュアナイト」って、確か観客のブーイングが起こるとほうきでステージから掃き出されるとか…(笑)。

「そうそう!そうなんですよ(笑)。観客が一斉に『ブ〜!』ってなったら、いきなり『ウォ〜ン』ってサイレンが鳴って、タップダンサーのおじさんが出て来てほうきで掃き出されたり蹴り出されたりするんですよ(笑)。見てるぶんには面白いんですけど、出演者にしたら笑えない(笑)。ブーイングの音も相当大きいので、いざあのステージに立てる!ってなった時には“死ぬか生きるか”くらいの気持ちでしたね(笑)」

_当時の事って鮮明に覚えていらっしゃいますか?

「私は一番最初がすでに観衆の前での公開オーディションだったので、いきなりお客がいるアポロシアターのステージに立たされて(笑)。とにかくメチャクチャ緊張しましたけど、歌い始めた冒頭から歓声が聴こえてきて…。ジャッジが観衆の拍手と歓声で決まるんですが、それもたくさんいただけて。今でもはっきりと覚えていますが、もうその景色が美しすぎて、もう天にも昇る気持ちでしたね(笑)」

_そうやって、ご自身が体現している音楽のルーツや空気を体感してきたという経験はすごく大きいですよね。

「恩師であるトレーナーの先生がものすごく厳しい人だったんですが、その人に『歌に深く向き合う』ということの大切さを教えられました。『発音でもメロディーでも、君がシンガーとして人に曲を聴かせたり何かを伝えたいと本気で思うのであれば、人々に伝えることのできる技術の精度をあげることが君の使命なんだよ』と。シンガーと名乗るのであれば、まずそここそが重要な“礼儀”であるということが、今でも自分自身の大きな指針になっていますね。発音ひとつにしてもそうですが、もし曲に対するリスペクトがちゃんと心に存在しているのであれば”原曲のメッセージや世界観を裏切るようなことをしてはいけない”という思いが、技術の巧拙に繋がっていくのだということを学びました。アポロシアターでのステージは確かに私の人生においてとても大きな経験でしたが、あの舞台に立つまでの時間こそが自分を形成した大きな出来事だと実感しています」

_その恩師のトレーナーの方とは最近お会いになりましたか?

「NYに歌いに行った時に来てくださったんですが、すごく厳しい人だったのに、ステージを見て『I'm Proud Of You(君を誇りに思うよ)』と言ってくださって。ライブも素晴らしかったと言ってもらえて…なんだかその言葉で、心が溶けるみたいでした(笑)」

_本場の地で“日本人がソウルをやっている”という状況はスムーズに受け入れられましたか?

「ニューヨークでの2年半は、最初から相手にされないのが当たり前という環境だったんですが、練習を重ねる日々のなかで、音楽に対するリスペクトや伝えたいメッセージなどの精神性と技術が重なってくると、それまで気にも留められていなかったのが少しずつ反応してもらえるようになってきて。それは私が日本人だからとかそういうことではなく、ちゃんと“音楽”として反応してもらえたんだと思っていて。『シンガーとして自分が成長していけば、人はちゃんと私の歌を聴いてくれる』ということを実感できました」

※【その2】に続く

【取材・文=三好千夏】

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