ユニット「ニッポンの河川」で、福原充則が得意技全開!
東京ウォーカー
「ピチチ5」「ベッド&メイキングス」など複数のユニットを抱えつつ、舞台のみならずドラマや映画など幅広く活躍中の脚本・演出家の福原充則。今回は「ニッポンの河川」にて「大きなものを破壊命令」の再演を手掛けている。この舞台、普通の舞台とかなり違う。役者がみずから照明と音響を操作しながら、同時に芝居をする。しかもすべて手作りという見た目“経費削減”感あふれる舞台だ。再演でもあり、作品は違えど何度かトライしているスタイルとなると余裕があるかと思いきや、そうでもない。
「今回で(このスタイルは)6回目です。2006年が旗揚げなので、それから8年たちましたが、これといって成長していませんね。スイッチ押したらON。もう一回押したらOFFなので、成長のしようが…」(福原)。
ライトのスイッチ、カセットレコーダーのスイッチON&OFFを役者がまさに手足を使ってめまぐるしく動いていく。芝居プラス照明と音響も操作しなくてはいけない役者陣も相当に頭を使うはず。
「稽古は意外と淡々と進みます。演技だけじゃなく、どこでスイッチのON&OFFをするかを話し合いながら進めるので、どうしても冷静になっての段取り確認みたいなニュアンスが強くなるので。ただ、脳みそのキャパシティを超えてしまい『頼むからお菓子を食べさせてくれ』と佐藤真弓さんに言われた時には笑いました。糖分を摂取しないと脳みそが回らないということなんですけど。稽古止めてまで役者が言うことかと」という舞台裏にも納得できる。次々と場面転換、人物転換(演じ分け)が進む中、福原流の壮大なストーリーは4人の女優たち・峯村リエ、佐藤、中林舞、光瀬指絵により一気に突っ走っていく。
「見に来た某女優さんが仰っていた言葉なのですが、『ニッポンの河川』の芝居はルービックキューブのような芝居ですね。多面的―そこまでは大抵の舞台がそうだと思うんですが、それがカチカチと入れ替わる。入れ替わってバラバラになったかと思いきや、ある瞬間、すべての色がそろって、全貌が見えてくる。でもそれが一瞬でカチッと壊れていく。はかないんですよ。舞台は元々はかないものですけど、それを一層強調している方法だと思います」。芝居を見つつも、役者たちの舞台操作も気になる、カチカチと入れ替わる舞台は観客にとっても忙しいかもしれないが、それもまた楽しみの一つ。「ニッポンの河川」第6回公演は池袋・東京芸術劇場シアターイーストにて3月9日(日)まで。【東京ウォーカー】
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