【その1】絶賛上映中! 映画「そこのみにて光輝く」のヒロイン・池脇千鶴×呉 美保監督にインタビュー
関西ウォーカー
綾野 剛と池脇千鶴共演で故・佐藤泰志の長編小説を映画化した「そこのみにて光輝く」。函館を舞台に、愛をあきらめた男女が不器用に寄り添う様をせつなく描いたラブストーリーだ。本作のメガホンを執る新進気鋭の呉美保監督と、自分を犠牲にして一家を支えるヒロイン・千夏を演じる池脇の2人が作品への思い入れ、裏話を聞かせてくれた。
─今回、綾野さんは悲痛な過去が原因で投げやりに生きる主人公・達夫を、池脇さんは愛をあきらめ自らを犠牲にして家族を支えるヒロイン・千夏を演じます。お2人とも、これまでのイメージを覆すような役どころですが、それぞれどのようにキャスティングを決められたのでしょうか?
呉「綾野さんに関しては5年ほど前にオーディションでお会いしていて、その時は結局別の方とお仕事をすることになったんですが、綾野さんのことがすごく印象に残ったんですよね。オーディションの時も、他の人ではできないお芝居をやってくれたり、彼でしかないという唯一の存在だと感じていたんです。今回、キャスティングするにあたって、達夫はかつて採石場で働いていた男という設定なので、ゴツゴツした肉体を思い浮かべたりもしたのですが、やっぱり恋愛映画なので色気や、どうしようもないけど放っておけないという存在感を出せるのは綾野さんだなと。それと同時に、千夏は達夫と並んだ時の背のバランスとか、2人の対比を想像した時に、池脇さんがドンピシャだと思いました。綾野さんが池脇さんを包み込む姿がすごく想像できましたし、池脇さんもすごく母性のある女性だと感じて、彼女が綾野さんを包み込むイメージができたんです。それぞれ単体でキャスティングしたというよりは、2人合わせて考えていたんですよね。池脇さんも2年ほど前に、広告のお仕事でご一緒させていただいたんですが、私は彼女のことが大好きだったので、たった数日でも一緒にお仕事ができることがすごくうれしくて。その時にも“いつか一緒に映画を撮りたいです”とお話をさせていただいていたんですよね(笑)。そういう縁もあって今回オファーをさせていただいたら、受けてくださったので夢がかなったんです」
池脇「私にとって初めてお仕事をする監督やキャストの方にお会いできるというのも、すごく意味があることなんですが、再びお仕事で声をかけていただくことがすごくうれしいことなんです。脚本をいただいて読んだ時に、すごくおもしろかったから出演を決めたんですが、それが呉監督だったので“また会えるんだ!”っていう。やっぱり縁があってまた会えたんだと思うと、すごくうれしかったですね」
─では、池脇さんは、作品のどういったところに惹かれたのでしょうか?
池脇「私と千夏では境遇が違うけれど、脚本のト書きには書かれていない彼女の苦しみ、喜びが伝わってきて心揺さぶられたんです。これは間違いなくおもしろい作品になると思って、出演を決めました」
※【その2】に続く
【取材・文=リワークス】
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