東京ウォーカーでも連載中の“美しすぎる銅版画家”小松美羽が出雲大社に作品を奉納
東京ウォーカー(全国版)
溢れる狛犬への愛情を綴った連載「愛しの狛犬様」を雑誌「東京ウォーカー」で連載中の“美しすぎる銅版画家”小松美羽。彼女が出雲大社へ奉納するための作品を作成中との話しを聞きつけた東京ウォーカー編集部は、5/11、出雲大社で行われた奉納式に同行、彼女から話を聞いた。
「昨年、出雲大社の神在祭の初日に正式参拝して、今まで描いてきた死生観について見つめるようになりました。そして闇の世界にも彩りがあるんだということに気づいて、それを絵に描いてみたいと思いました」
出雲大社への奉納が決まり、作品を描くために1ヶ月以上出雲に滞在、色んな神社をまわるうちに「宇宙的な物について考えるようになった」と言う彼女。
日本創生にまつわる数々の神話を有する出雲という土地からインスパイアを受けて描き上げた作品の名は「新・風土記」。
「神の形はわからないですよね。私は宇宙自体が神なんじゃないかなって思うんです。この作品『新・風土記』は目の中に宇宙があって。赤だったり緑だったり、和の心を持って燃え上がる胎児を表現しています」
彼女はこの作品を仕上げるために作品の中に描いた目の部分に、自らの分身としてダイヤモンドをはめたのだという。
「ダイヤを用いたのはこの作品と宇宙を繋げるためです。ダイヤをアクセサリーとしてではなく、パワーストーンとして用いています」
彼女が選んだダイヤモンドは、自らも愛用しているという「WISH UPON A STAR」。星の形のカッティングが施されたダイヤモンドだ。
「このダイヤは星の形でカッティングされているんですが、星をこの作品の中に入れたかったんです。星を入れることで宇宙と繋がることができる」
祖父の死をテーマに描き、数々のメディアで取り上げられた代表作「四十九日」やドバイ、フランスなど国外でも数多くの作品を発表してきた彼女だが、実はこの作品が完成するまで不安を抱えていたという。
「ダイヤをはめ込むまで作品がまとまらなくて不安でした。でもこの星のダイヤを作品の目の中にはめた時、作品がすごくまとりました。宇宙と繋がった」
「宇宙を感じるからこそ自分が地球人であるということを認識できると思う」と語る彼女。
この作品には神、宇宙、胎児、子宮を連想させる絵が描かれているが、それらはすべてが同じもので、過去も未来も一緒だということを表現している。
小松美羽が描きあげた「新風土記」は出雲大社出雲大社宝物殿1階の正式参拝受付所にて見学することができる。
「“時の流れは関係なく、過去も未来もすべてはずっと繋がっている”ということを感じてもらえれば嬉しいです」と彼女は語る。
ルネッサンス時代の芸術家やゴッホや藤田嗣治など、長い時を経てもいまだ人々に愛され続けている芸術家の作品を目にしたときに、彼らが生きていた時代に思いを馳せたことはないだろうか。
我々はいまこの瞬間、小松美羽と同じ時代を生きている。
●小松美羽(こまつみわ)
1984年長野県坂城町生まれ。坂城町特命大使。日本の風土が生み出すものにこだわり、信州を拠点に世界へメッセージを発信する新進気鋭のアーティスト。“美くしすぎる銅版画家”としても話題を呼ぶ。雑誌「東京ウォーカー」にて「愛しの狛犬様」を連載中。
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