花の香りが食事を彩る！開発陣が語る「世界のKitchenから Sparkling Water」に込めた思いとは!?

世界中の家庭を旅して、お母さんたちからその国、その地方ならではの家庭料理を伝授。そこで得た、家族への愛情や素材に対するこだわりなどを参考に、日本人がまだ知らないおいしさを作ることを目的としたキリンビバレッジのブランド「世界のKitchenから」。そんな同ブランドを取り仕切る、マーケティング部・商品担当・主任の図子久美子さんと、商品開発研究所・飲料開発担当兼嗜好リサーチ担当・主任の屋芳美さんに、新商品「世界のKitchenから Sparkling Water」について語ってもらった。

6月17日(火)発売の「世界のKitchenから Sparkling Water」は、モロッコのお母さんから学んだ、花を蒸留して作る“フラワーウォーター”の知恵を活かして作られた無糖炭酸水。エルダーフラワーを蒸留した爽やかな香りに、レモンピールのほのかな香りと味わいをプラスした、さっぱりとした後味が特徴的。開発コンセプトには“香りで毎日の食事が楽しくなることを伝えたい”という思いがあるという。

その開発の経緯を、図子さんにうかがうと、「炭酸水で何か新しい展開はできないか？と考えていたんです。実は炭酸水って、飲むシーンが明確に定まっていないんですよ。気分転換がイメージされやすいのですが、実際は喉が渇いた時や食事と合わせても飲む。『世界のKitchenから』でも、炭酸水で新しい提案をしてみたいと考えていた時に、フラワーウォーターに出会いました。“花を味わう”という要素と炭酸水をかけ合わせたら、今までにない面白い商品ができるんじゃないか？と思ったのが、そもそものきっかけですね。このコンセプトなら、食事時や水分補給も、お客様にイメージされやすいと考えています」と話してくれた。

お母さんを訪ねて、2度に渡ってモロッコを訪れた図子さん。それまでフラワーウォーターのことは“おもてなしで使う特別なもの”と考えていたそうだが、各家庭での使用方法を知り、考えを改めさせられたという。「おもてなしはもちろん、フルーツジュース、サラダ、パイ、タジン鍋など、様々な料理にフラワーウォーターをたっぷり使うんです。でも、その香りはほのかで気持ちがいい。モロッコでは料理において、日本以上に彩りや香りが大切にされていて、ミルクやコーヒーにもフラワーウォーターを入れるんです。100％天然の素材で作られているので、化粧水としても使えるし、目薬として使っている家庭もあったりして。いきなりフラワーウォーターをかけてくださるお家もあるらしいのですが、現地ではそれが“最高のおもてなし”なんだそうです。この、香りと文化ががっちりと結びついた感覚を、何とか日本に持って帰りたかったんですよ」。

こうして図子さんが持ち帰った情報を元に、「世界のKitchenから Sparkling Water」の開発がスタートしたわけだが、同ブランドのコンセプトは、世界の家庭の味をそのまま再現することではない。キリン独自の技術により、日本人の味覚に合うよう最適な調整を施した商品が、世に送り出されているのだ。今回の商品は、開発時にどのような苦労があったのか？屋さんに聞いた。

「モロッコではビターオレンジの花の香りが主流なんですけど、今回は、もっと新しさがあって、なおかつ爽やかで親しみやすい、エルダーフラワーを使うことにしました。ただ、国内だと、花を蒸留することができる設備を持つところがなかなか見つからなくて。肝心のエルダーフラワーも取り扱いが難しい植物で、お取り引き様からは『通関をできるかどうか…』と言われ、ドキドキしっぱなしでした(笑)。とはいえ、なんとか開発できる環境を整えることができたので、そこからは図子さんと毎日のように意見をぶつけ合わせて、商品開発に取り組んだ、という次第です。納得いくクオリティで、なおかつ提示されたコストに収まるようにギリギリまで粘った結果、ようやくこのタイミングで発売できることになりました」。

商品そのもののおいしさはもちろん、開発から発売に至るまでの経緯にも、独特の魅力がある「世界のKitchenから」シリーズ。「ファンの中には、個々の商品だけでなく、“お母さんにヒントをもらう”というブランドコンセプトに魅力を感じて、支持してくださる方が大勢いらっしゃるので、これからもこの方針は曲げずに、新しいことに挑戦していきたいですね！」と語ってくれた。

モロッコのお母さんたちの愛情や伝統、そして開発陣のこだわりが凝縮された「世界のKitchenから Sparkling Water」は、6月17日(火)発売。食事がさらに楽しく、華やかになる、フラワーウォーターならではの味わいを、是非確かめてみてほしい。【東京ウォーカー】