【その2】「グ~タラな兄は、普段の自分と近い役です(笑)」 銀杏BOYZ・峯田が語る初舞台への思いとは?母とは?
関西ウォーカー
※【その1】の続き
Q:峯田さんは三浦さんと似てる?
話す話題とかは一緒ですからね。普段からしゃべってても「え、それ違うんじゃない?」とか、あんまり思わないですからね。
Q:三浦さんの舞台で、おもしろいと思うところは?
細かいところですかね。なんか覗き見してる感じというか。例えば、今のこの部屋を盗撮しているカメラがあって、それをお客さんとかが覗き込んでるというか、会話一つにしても「ここまで、こんなこと言わなくていいのになぁ」っていうとこまで、細かく書いてると思うんですよね。
Q:峯田さんの自分のお母さんに対する気持ちは?
お母さんには実家にいる時から、あまり刃向ったことなくて。だから、すごく好きなんですよね。多分、三浦君が思うお母さんと近いと思います。ウチは父親が厳しかったので、子供の時から母がいつも父に怒られてるところとか見てて。ボクは長男だったんで「お母さんを守る」みたいな、そういう気持ちがずっとあるんですよね。で、聞いたら三浦くんの家もそんな感じだったみたいで。だから、厳しい父がいて…っていうところで、ただ単なる好きっていうのとはまた違ってますね。お母さんをボクが守るって言っても、実際行動に移したことは多分ないけど、でも、そういう気持ちはありました。だから、三浦君のお母さんへの気持ちもわかります。話聞いてても、しっくりきましたね、うん。だから、おもしろそうだなと思ったんです。もし、これが「ボク、あんまりそういうふうに思わないんだよな」って思ったら、引き受けていなかったかもしれませんね。
Q:共演者の人たちは?
ほんとお世話になってる人たちばっかりで。映画で、演技の世界に最初に引き入れてくれた人が(田口)トモロヲさんで、ボクの恩人みたいな人です。ボクが初めて映画に出たのが「アイデン&ティティ」で、その時の監督がトモロヲさん。初めて会ったのは11年前です。その時すごくお世話になった人と、初めて共演できるっていうのもすごくうれしい。
米村(亮太朗)くんと古澤(裕介)くんも、ポツドールを観に行って、その打ち上げとかでも仲良くしゃべっていて。彼らとは年も近くて、米村くんとは同い年で。この前作った、銀杏BOYZのプロモーションビデオにも2人に出てもらって。だから、ボクの知ってる人が多いので安心していますし、楽しみです。
Q:峯田さんの音楽ファンの方たちは初舞台を観に来るよね?
どうでしょうね。例えばボクだったら、もし自分が好きなアーティストがお芝居をやるって言ったら、観に行きませんけどね(笑)。「音楽だけやれ~!」って言います。そういう人もいっぱいいると思うので、銀杏のお客さんも、必ず観に行くっていうのでもないと思いますよ、ボクがそうだから。自分が好きなアーティストは、歌ってるその姿が、歌ってる感じがカッコイイから。その顔とか、生年月日とか、その人がどんな人と付き合ってるとか、興味がないです。
Q:じゃ、銀杏BOYZのファンは観に来なくてもいい?
観に来てほしいですよ、それは(笑)。けど、「観たくない」っていう人も、「音楽やってほしい」っていう人もいるだろうから。「今回の舞台に費やすエネルギーや時間を、もっと音楽に回してよ」って言う人の気持ちもわかります。
Q:お客さんへのメッセージは?
ボク、芝居を見終ったあとに「あの人なんだったんだろうな」とか「気になるなぁ」とか、思われないようにしたい。動いてる役者が目に入らないぐらい、三浦くんがお芝居やセリフの奥に秘めた考えとか、メッセージが、ちょっとでも見えればいいなと思います。それを邪魔しないような感じでいたい。そこで、峯田くんがカッコ良かったとか、ダメだったとか、そういうものではなくて。肉体を使って動くのは自分ですけど、奥に見えるものが100パーセント伝わらないにしても、なんとなく「お母さんてどんなだっけな」とか、観ている人が感じられればいいなと、思うんですけどね。
Q:客観的にみてますね~。
ボク36歳ですからね、もう(笑)。でも、池松(壮亮)くんは若いですよ、兄弟役でも10歳以上違いますから。まだ一回しか会ってないけど、素晴らしいんじゃないですかね、多分。ウチのお母さんからこないだ電話かかってきて、「『MOZU』に出てる人だわ」って。お母さん、大好きなんですって『MOZU』ってドラマが(笑)。「あれに出てる人とやるんだね、大したもんだね、アナタ」って言われて(笑)。お母さんが言うんですから、そりゃ大したもんですよ、ええ。しかもお兄ちゃんだしね(笑)。
Q:関西に来た時に必ずすることは?
レコード屋に行きます。心斎橋にタイムボムっていうレコード屋があって、そこで中古レコードとかを。好きなんです、趣味です。東京でも時間をみつけてはレコード屋さんに行って買ってますもん。ロックやヒッポホップとか、いろんなジャンルの。でも、東京に売ってないものが地方にはあって、わ、こんなの売ってんだっていうのもある。東京だったら7000円するけど、大阪は2000円だ、みたいなのがあるから買います。でも最近、行ってないんですよね。今日も日帰りなんで、多分寄れないですね。けど、時間があったらレコード屋行きたいです。あと、古本屋さんとかも。
Q:お店とかは?
毎回行くわけじゃないんですけど、十三に、とん平焼きのお店があるんです。ライブハウスの目の前にそのお店があって。名前忘れたけど、こきったない店で、おばちゃんがやってるとこ。そこはおいしくていっつも行ってました。とん平焼き好きですよ、東京にはないしね。
Q:この舞台を観て、銀杏BOYZのライブに行ってくれる人が出てきたらいいね。
ありがたいですね、うん。
Q:峯田さんのカッコよさは音楽の舞台でどうぞって感じ?
そうです、そうです。その時はもう自分がカッコイイゾっていうのを見せますんで。
【取材・文=ドルフィン・コミュニケーション】
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