【その1】「この作品のように私も、てんやわんやだと思います(笑)」。 三谷幸喜作品「君となら」で竹内結子が初舞台!
関西ウォーカー
竹内結子がついに舞台デビュー! 作品は、三谷幸喜作品の中でも人気の高い、抱腹絶倒のお茶の間コメディ「君となら」。今回17年ぶりの上演となり、三谷自身が演出する。竹内が演じるのは、年の差40歳、父親より年上の恋人を持つヒロイン・あゆみ。その70歳の恋人が突然、小磯家にやってきて…。誤解が誤解を呼び、ウソがウソを呼んで、家族は大パニック! という物語だ。また、あゆみを必死でサポートする妹・ふーちゃん役でイモトアヤコも初舞台。W0W0Wで三谷監督作「大空港2013」などに出演、三谷監督をして「竹内さんは舞台向きだと確信しました」と言わしめた。稽古を1カ月後に控え、キャンペーンで来阪。初舞台への楽しみと不安が入り混じる気持ちを正直に話してくれた。
Q:初舞台の率直な感想は?
三谷さんが演出する舞台に出られるというので、やった~!って、うれしいのと。舞台初挑戦は勝手すらわからないので、どうなるんだろう、なんか怖いなっていう気持ちで、いつも針が行って帰って行って帰って、です。楽しいと怖いが対極にあって、常にどっちかに日替わり、分替わりで変わってますね。
Q:いつか舞台に、という思いは以前から?
ありました。ただそれが、すごく漠然としていて、できたらすごいなぁと、半ば憧れのように思っている期間の方が長かったですね。三谷さんとお会いしてから、その遠くにあった漠然とした雲みたいなイメージが、はっきりするようになったというか。やってみたい、が、やりたいぐらい、近くなった感じがありました。そう思っていたら、オファーをいただけたので、断る理由もないし、むしろ「いやぁ、もう、ぜひ使ってください」って。で、その直後にすごく怖くなって「しまった! すぐやるやるって言っちゃった~!」と思って。
Q:舞台はおもしろいですか?
観てるとおもしろいです。でも、観るのとやるのでは大違いって言いますよね、そこなんですよ、私の課題って。観てておもしろいなと思っていた印象を、逆に提供することができるならウレシイと思っています。しかも何が起きるのかしら?って、それを楽しめるようになれたらいいなと。三谷さんと以前、WOWOWで放送された「大空港2013」っていう、1時間半、カメラ回しっぱなしのドラマがあって。その時に「こんな現場は初めてでしょう、竹内さん?」って監督がおっしゃって、「そりゃそうですよ」って(笑)。そしたら「大人になっても、知らないこととか、新しいことでオタオタするのも素敵じゃないですか」って、おっしゃっていたんです。その時は、もうなんか毎日一生懸命、いっぱいいっぱいだったので「素敵って言われたって~!」って(笑)。撮影を終えてみて、あの現場の感触がとても、エキサイティング、おもしろい、興奮した、楽しい、なんかいろんなポジティブな感覚が残っていて。あ、これのもっと長い時間帯のものが舞台なのかなって思ったら、どんどんその漠然としたものが近づいてきて。あ、できたらいいな、やりたいなって。「竹内さんもやったらいいですよ、ね、やりましょ、やりましょ」っていうのは、いわゆる大人の社交辞令だと思っていたんですよ。そしたらほんとにお話をいただけたので、「じゃあ、乗っけてもらいます」っていうことに。
Q:三谷さんとのお仕事はいかがでしたか?
いくら台本を頭に入れても、この人は何かしら仕込んでくるんだろうな、と。そしてオロオロしている私たちを、掌でもてあそんで楽しんでるっていう感じがします(笑)。「大空港」の時は、日々アドリブをいろんな人に仕込んで、それを知らされないものですから、その場その場でほんとにオロオロして、必死で何とか繋げなくちゃって。ただ監督としては日々お芝居を新鮮にやるためだっていうふうにおっしゃっていたので、確かにな、と。昨日は起きなかったことが、今日は起きる。確かに昨日と違う今日が毎日来るので。きっとこの舞台をやってる期間中、ほんとにいろんな事が勃発してるんじゃないかと思います(笑)。そう思うと、舞台を好きで何度もチケットを買って観に行く人がいるっていうのを聞いたときに、あ、舞台の楽しみって、そういうとこなのかなって。舞台を経験されてる俳優さんや女優さんにいろいろ話を聞くと、やっぱり同じように「同じ日が来ない」っていうんですよ。その日のメンタルとか…その時その時のものがそのまま出ていくので、同じ日になることはまずないと思うって。だから「楽しんでおいで」と言われたんですけど、「楽しめるようになるかなぁ」って(笑)。はい、まずそこからですね。
Q:今回の台本を読まれた感想は?
ト書きが少ないですね。私、映像しかやったことがないので…。で、セリフが怒涛のように、ダア~と掛け合いが書いてあって。内容はほんとおもしろいんです。掛け合いと、勘違いやウソやらが入り乱れたこのてんやわんやが、おもしろくて。どこまで知ってたかな、どこまでがウソで、どこまでがホントだったかなとか。多分、ウソをつきすぎて、自分が自分で何がホントで何がウソかがわからなくなっていくような混乱した感じ、だと思いますね、うん。じゃ、それを体現するにはどうやって身につけて行ったらいいんだろう、と。
Q:恋人役の小林勝也さんほか、出演者の方について教えてください。
小林さんとの共演は初めてだと思います。ポスター撮影で、お会いしました。やっぱり舞台慣れしてる方って、声が素敵だなぁって。でも、ほとんどみなさんお仕事するのは初めての方ばかりです。
Q:初舞台のイモトさんは?
この次女の“ふーちゃん”のキャラが、すべてを知ってるので、ある意味、仕掛けることも可能な人だなって。三谷さんがこの作品は「イモトさんがキーマンだ」っておっしゃってましたけど、ほんとそうだなって思います。
※【その2】に続く
【取材・文=ドルフィン・コミュニケーション】
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