銀座のギャラリーに60個のブラジャー！

9月1日(月)から9月30日(火)まで、銀座にあるギャラリー、ASAGI ARTS（アサギアーツ）で、現代美術家の安座上真紀子(あざかみ まきこ)が個展を開催する。

安座上は、紙を使って作品を生み出すアーティスト。動物、植物、雑貨など、日常に何気なくあるものが作品のモチーフになる。1985年の初個展以来、アメリカ、イギリス、フィンランドなど、世界中を飛び回って活躍する人気作家だ。今回、銀座で行われる個展「ペーパー スカルプチャー」の題材はなんと“ブラジャー”。会場は60個のブラジャーで埋め尽くされ、まるでブティックのような空間に。

「すべての女性が、それぞれの人生を楽しんで生きてほしい」そんな思いを、バラエティー豊かなブラジャーで表現したと語る安座上。大胆さと繊細さの両方を併せ持った個性豊かな作品たちは、今にも女性の生き方を語り出しそうな不思議な魅力を持っている。

この個展が開催されることになった背景には、もう一人の女性の存在がある。アサギアーツのオーナー、浅黄弥生だ。彼女は31歳という若さで、9月からギャラリーを任されることになった。今回がアサギアーツでの初個展となる。

この場所はもともと、彼女の父が、天ぷら屋の「天ぷら あさぎ」を営んでいた場所。半世紀近くに渡って天ぷらを追究し、ミシュランガイドでも7年連続で星を獲得している料理人である。そんな父、浩が天ぷら屋を引退し、娘である弥生にすべてを託したのであった。「父が天ぷらで人々を感動させてきた意思を引き継いで、私もアートを通して誰かに感動を与えたいと思っています。また、作品との幸せな出会いを感じていただける場所にできれば」と、彼女は強い意志を見せた。【東京ウォーカー】