未来のブレイク漫画50を発表！1位に「高台家の人々」

7月19日(土)発売「エンタミクス9月号」で、2年に1度の大人気企画「全国3000店の書店員と選んだ“NEXTブレイク漫画ランキング BEST50”」を発表する。これは、普段漫画を読まない人にも、本ランキングをきっかけに、はまれる作品との出会いを届けるという趣旨のもと、全国3000店の書店を対象に、既刊3巻以内で今後ブレイク必至と思われる作品を推薦してもらい、その結果をTOP50ランキングにして発表するものだ。

過去4回のランキングで上位に入った作品は、実写化＆アニメ化のメディアミックス展開が活発に行われ、今や人気作へと成長している。第1回(2006年)は石川雅之「もやしもん」、第2回(2008年)は中村光「聖☆おにいさん」、第3回(2010年)はヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」が1位を、また今や空前のブームと言っても過言ではない「進撃の巨人」が2位を獲得した。第4回(2012年)の1位、コースケ「GANGSTA」はアニメ化も決定しており、本ランキングの先見の明は確かだと言えよう。

そして第5回目を迎える今回、1位に選出されたのは月刊YOU(集英社)で連載中の森本梢子「高台家の人々」だ。人の心が読めるテレパスの能力を持つ高台家の人々と、妄想が趣味な地味系OL木絵の不可思議ラブコメディは、「予測できない空想劇をもっと読みたい」と書店員から熱烈支持を獲得。本作を推薦した書店員は「コメディながら大事なところでグッと心を掴んでくる」とコメントしている。作者の森本梢子は「かれこれ30年漫画を描いておりますが、1位なんて初めてのことでびっくりしました」と語る。また、本作の魅力でもある主人公の妄想については、「元となっているのは、今までに自分で妄想したことです。木絵の妄想を考えるのは、楽しくもあり、難しくもあります。描きながら自分で笑ってたりすると『ヨッシャ!!』と思います」と制作秘話を明かしている。

2位には月刊コミックブレイド(マッグガーデン)で連載中のヤマザキコレ「魔法使いの嫁」。人外の魔法使いエリアスと、エリアスに買われた身寄りもなく生きる希望もない少女チセの物語だ。3位にはイブニング(講談社)で連載中の松浦だるま「累 -かさね-」がランクイン。「オトナファミ2014年2月号」(「エンタミクス」の前身)の特集“コレ読んで漫画ランキング2013”でも10位に入った注目作の1つだ。

今回、トップ10にランクインしている作品のうち8本が女性作家の作品で、特に少年誌・青年誌に連載中の女性作家の作品が多くを占める傾向が見られる。これについて、小澤繁夫エンタミクス編集長は「2000年代前半に二ノ宮知子『のだめカンタービレ』、羽海野チカ『ハチミツとクローバー』、荒川弘『鋼の錬金術師』など女性作家の良作が一斉にブレイクしたような流れになると面白いですね。今回の上位には『高台家の人々』をはじめ、ストーリー漫画としての期待感と各エピソードの満足感を兼ね備えた、初巻から男女一緒にはまれる作品が並びました。是非どの作品からでも青田買いしてみてください」と語ってくれた。

なお、エンタミクス誌面では作品詳細、ランクインの決め手となったポイント、書店員の声、受賞インタビューなどを交えて記事展開している。また「キャラクター」「NEXTブレイク作品を生み出しそうな漫画雑誌」「漫画家」など各部門BEST10を同時掲載しているので、気になった方は是非とも青田買い的に手に取って、じっくり読み込んでもらいたい。【Walkerplus】

■全国3000店の書店員と選んだ“NEXTブレイク漫画ランキング BEST50”

1位：森本梢子「高台家の人々」(集英社・既刊2巻)

2位：ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」(マッグガーデン・既刊1巻)

3位：松浦だるま「累 -かさね-」(講談社・既刊3巻)

4位：水上悟志「スピリットサークル」(少年画報社・既刊3巻)

5位：仲間りょう「磯部磯兵衛物語 ～浮世はつらいよ～」(集英社・既刊3巻)

6位：雨隠ギド「甘々と稲妻」(講談社・既刊2巻)

7位：水沢悦子「ヤコとポコ」(秋田書店・既刊1巻)

8位：田辺イエロウ「BIRDMEN」(小学館・既刊3巻)

9位：アキコ「かくかくしかじか」(集英社・既刊3巻)

10位：久世番子「パレス・メイヂ」(白泉社・既刊2巻)