旗揚げ24年め突入! 劇団猫のホテル最新作「愛さずにはいられない」が上演中
東京ウォーカー(全国版)
1990年の旗揚げから24年たった劇団猫のホテル。個性派役者の菅原永二、池田鉄洋が卒業し、慌しい期間を経て落ち着きが見えてきたここ数年のなか、下北沢ではないエリアにて新作を上演している。しかも、劇団初の公募により二人の若手を今作品で起用! さらに劇団「柿喰う客」の名女優も招き、落ち着きの中で新風をも受け入れる体勢だ。彼らの起用について、作・演出の千葉雅子に聞いた。
「七味まゆ味さんは、『柿喰う客』の舞台で拝見して、懐の深い愛情豊かな芝居に魅了されました。また天性の明るさが魅力的で、惹かれました。猫のホテルは女性が少ないので、20代のキャラクターを担っていただこうと思いました。川本ナオトくんは、少年役に応募してくれまして。その素直な瞳で他者を見つめ、また素直に反応する姿に惹かれました。実際、即興稽古に入ると、懸命にわれわれの暴走にもついてきてくれて、感じたままにその場に立っている。良い出会いに感謝です。松本D輔くんも少年役に応募してくれて、ひと目でキュートな姿に釘付けになりました。立っているだけで、味わい深い。少年役ではありませんが、ぜひ一緒にと声をかけました」。
新たな出会いの客演陣と劇団員の稽古場も、お互いによい刺激になったという。
「稽古は早めに始めたのですが、あっと言う間でした。劇団の初期のころを思い出しましたね。無邪気さが新鮮でした。客演陣のおかげで、おだやかで明るい時間だったと思います。そんな若い人たちと我々が一緒に行う、(ウォーミング)アップのための“しりとりしながらテニス”がありまして。ラリーを続けることがルールなのですが、言葉が出てこないうえに、動きも遅い。リンゴ、ゴリラ、ラーメンで終わってしまったり。アンチエイジングの重要性を実感(笑)。村上航くんがどうしても“ん”で終わる言葉を連発したり。
いつもながら、森田ガンツくんや中村まことくんの物忘れ、遅刻の言い訳がみっともなくて、全員で突っ込むのですが、七味さんが優しくフォローしてくれたり。川本くんや松本くんの笑顔で癒されました。しかし、年下の役者の存在はいけだしんくんの、優しさを引き出し、面倒見のよい姿を再発見しました。川本くんが手間取っているところをみると、すっと手をさしのべるいけださん。客演陣の人柄が美しいので、楽しい稽古場でした。松本くんが食べたお弁当の箱をすぐに洗っている姿など、新鮮でした。当たり前のことなんですがね」。
今回、猫ホテにとって初めてのエリア、すみだパークスタジオ倉については、「町の雰囲気がぜんぜんちがう! 多種多様ですね! ああ、ここは人情話がよく会う土地柄だなあと思いました。下町の風情がいいですよね」。その世界観ともマッチしている新作「愛さずにはいられない」は8月3日(日)まで。【東京ウォーカー】
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