【WEB連載・鉄道アーティスト小倉沙耶の「鉄のさんぽ道」】第2回「電車が市場に?水間鉄道『えきなかマルシェ』へ行ってみよう!」
関西ウォーカー
最近「マルシェ」という言葉を目にする機会が多くありませんか?
マルシェとはフランス語で市場のことを指します。
生産者と直接触れ合い購入できるマルシェイベントは大人気で、広場や公園だけでなく、都会のど真ん中や神社といった少し変わった場所でも盛んに開催されています。
そんな中、大阪府貝塚市にある水間鉄道では、毎月第1・第3日曜日に、なんと電車の中でマルシェを開催しているんです!
南海本線を貝塚駅で下車、改札を出て階段を降りると、水間鉄道の駅舎があります。
改札ではPitapaなどのIC乗車券も利用できるので、とっても便利。
2両編成の電車に14分揺られ、山々が間近に迫る頃、終点の水間観音駅に到着します。
ホームに降りた目の前の車両が「えきなかマルシェ」の会場です。
電車の通路部分に置かれた長机の上には、地元産の野菜がいっぱい。
ピーマンにじゃがいも、みずみずしい桃。目移りしちゃいます。
「朝にはスイカもあったんですけど、もう全部売れちゃってね」
「ごめんねー、それ、私が買ったの」
すまなさそうに声を上げたのは、隣のブースの女性。
びっくりするほど大きなスイカは、500円で販売されていたそう。
売り切れちゃうのも納得です。
水間鉄道ブースでは、オリジナルグッズのほか、なんと水なすのぬか漬けも。ううーん、さすが泉州!
貝塚のお隣、岸和田でつくられた日本酒「鐵の道」や、水間鉄道の列車も描かれているお煎餅「かいづか風景」も人気とのこと。
水間鉄道、そして沿線地域活性化のため平成23年から開催されている、えきなかマルシェ。
冷暖房の効いた車内で、座席に座って販売できるため、販売者さんからも好評なのだそうです。
マルシェでお買いものをされた方が、座席でゆっくりくつろぎながら、販売者さんとお話しをるす様子も見られ、車内はのんびりとした空間が広がっています。
水間観音駅の駅舎は、近畿の駅100選の認定駅。
その形は、「水間の観音さん」と親しまれている水間寺境内に建つ、大阪府内唯一の三重塔をモチーフにしています。
水間寺は、水間観音駅から徒歩約10分。
えきなかマルシェと組み合わせて、ぜひどうぞ!
●「えきなかマルシェ」水間鉄道水間観音駅構内にて毎月第1・第3日曜日、10~16時に開催
●「水間寺」水間鉄道水間観音駅下車。徒歩10分
【文・写真=小倉沙耶】
<小倉沙耶(こくら さや)さんプロフィール>
1980年3月30日生まれ 愛知県豊橋市出身・大阪府在住
幼少より、母の実家である長崎に帰省するため親子で寝台特急「さくら」に何度も乗車、鉄道の持つ旅情に惚れこみ、鉄道愛好家となる。2002年より「鉄道アーティスト」として活動開始。テレビ・ラジオ出演や雑誌執筆のほか、鉄道イベントの司会や企画、シンポジウムでの講演なども行なっている。
※公式サイト、ブログは以下リンク参照。
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